『なんじゃろ』フレンチ出身シェフの庶民派でおいしい洋食【神戸/灘駅】#48
兵庫三菱Web編集局 | 記事 : M.Takaya
配信日 : 2017年8月30日 08時00分 JST
8月も残すところもあとわずか...と首をひねると、約1ヶ月ぶりの食レポでございます。本日は神戸市灘区の気軽に行ける洋食屋さんをご紹介いたします。「なんじゃろ 本店」さんは活気溢れる魅力的な洋食屋さん。そのお味はいかほどなのでしょうか...?
『なんじゃろ 本店』さんのデラックスランチ
JR灘駅の北西方面の階段を降りて、西へ進み城内交差点まで歩きます。
城内歩道橋を渡り、北側の公園の北西を目指します。
なんともレトロなこちらのお店が、洋食屋「なんじゃろ」さんです。JR灘駅から徒歩5分、阪急神戸線 王子公園駅から徒歩12分です。テイクアウトの時は、写真左の窓から注文します。
店内はカウンターに6席、樽を使った2,3人掛けのテーブルが3つ。平日とはいえ、12時台はひっきりなしにお客さんがやってきます。中年のお一人様、お仕事中の女性グループ、サラリーマン、大学生と客層は結構広め。13時を過ぎてからの来店がおすすめです。
種類が多いので、店員さんに人気のメニューを聞いてみました。ハンバーグとエビフライ2本に、ごはん・サラダ・お味噌汁がついてくる「デラックスランチ(1300円)」が一番人気。次いで、コスパ抜群の「日替わりランチ(700円)」もよく出るとのこと。たくさん食べたい気分だったので、「デラックスランチ」にしました。
デラックスというからには、量がしっかりあるのでしょう。「女の子でも食べてるよ」というご主人の言葉を信じ、待つこと13分。
きましたー!
茶色いばかりのプレートかと思いきや、ゆるーいスクランブルエッグが輝く、デラックスなプレートです。撮り忘れましたが、小さなお味噌汁も付いてきました。神戸の洋食屋でこのボリューム。普通なら1500円〜2000円はするのではないでしょうか。ちなみにご飯は少なめです。
真上からパシャリ。よくよく見ると、タルタルソースには存在感のある刻んだゆで卵。そしてハンバーグonタマゴ。タマゴ好きには嬉しいトッピングですね!
ハンバーグは割り箸で簡単に割れる柔らかさ。表面の焦げ目の中は、ふんわりとしつつもミンチを感じる絶妙な仕上がり。レトルトのペッタリとした柔らかさではなく、成形時にまったく力を入れていないような、不思議なふんわり感です。デミグラスのツンツン感がタマゴで相殺され、マイルドな味わい。
エビフライ一本目は、タルタルソースでいただきます。やや粗めのバリバリとした衣に、プリップリのエビが詰まった、食べ応えのある1本でございます。誠に美味でございます。ソースは酸味は控えめでタマゴ味強めの優しめのお味。
「いやぁ、エビフライには酸味がねぇとな〜」というあなたには、レモンをかけていただくことをおすすめします。水分を吸って、衣の食感が変わるのもなかなかに楽しめました。ちなみに「なんじゃろ」さんのライス、気をつけないと分からない程度にうーーっすら塩味がしました。夏はみなさん汗をかくだろうからという、ご主人の気遣いに脱帽です。
デラックスというだけあって、それなりにボリュームもありましたが、このクオリティでこのお値段はなかなかにコスパがいいのではないのでしょうか。さてさて、腹ごなしの散歩に歩いていると、「横尾忠則現代美術館」と「原田の森ギャラリー」がありました。
その向かいには関西学院チャペル跡の「神戸文学館」。実は、このあたりから兵庫県立美術館までの約1.2kmの道は「ミュージアムロード」と呼ばれています。時間のある日に、美術館で展示を見てご飯を食べて、歩いてまた展示を見る。そんな優雅な過ごし方ができたら素敵ですね。
灘駅を出てからランチを食べ、ぐるっと回って王子公園駅まで1時間半。ちょうど良い散歩になりました。
なんじゃろ」さんは、気さくなご主人と仲の良さそうな店員さんがくるくる動き回る、活気のあるお店でした。神戸の洋食屋と聞くと、なんだか敷居の高いイメージ...。安くて美味しくてまた来たいと思える、カジュアルな洋食屋さんもあったんですね。なんだか元気をもらえるお店なので、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
「なんじゃろ 本店」
- 住所:
- 兵庫県神戸市中央区宮本通2-1-39(Google Map)
- 電話番号:
- 078-242-2928
- 営業時間:
- 11:30~15:00(L.O) 17:00~21:00(L.O)
- 定休日:
- 月曜日
- 食べログ:
- なんじゃろ 本店
- 駐車場:
- なし