【取材 vol.1】GLION MUSEUM(ジーライオンミュージアム)
兵庫三菱Web編集局 | 記事 : M.Saito
配信日 : 2018年7月19日 11時00分 JST
こんにちは。兵庫三菱編集局の齊藤です。編集局では主に車の販売データ記事を担当しております。が、今回はなんと!一度行ってみたかった大阪築港にあるクラシックカーミュージアム「GLION MUSEUM(ジーライオンミュージアム)」を取材させていただけるということで、齊藤・山本・佐藤の編集局メンバー3人でお邪魔させていただきました!
実際にGLION MUSEUMに訪れた3人が、ミュージアムの魅力を第3回に渡りたっぷりお伝えする今回のスペシャル企画。
第1弾は私、齊藤が、GLION MUSEUMの成り立ちから現地で知った情報まで詳しくお伝えしていきます。GLION MUSEUMを知らない人はもちろん、以前行ったことがある人も是非楽しんで見ていってください!
「GLION MUSEUM(ジーライオンミュージアム)」とは?
兵庫県神戸市に本社を構え、BMWをはじめとした輸入・国産車合わせて13ブランドの正規ディーラー事業をこなすGLIONグループ。創業当時は自動車整備工場から始まり、現在は自動車関連事業のみならず、飲食やウェデング、旅館事業までも手掛けています。そんなGLIONグループがグループ結成30周年を迎え、2015年6月に新しく大阪港で開設したのが「GLION MUSEUM」です。
GLION MUSEUMはクラシックカーの展示・車両販売をメインとしています。国内でも希少な赤レンガ倉庫を用いたクラシックカーミュージアムというのは日本初の試み。それ以外にも、ステーキハウスやカフェ、ウエディングプランも提供する複合型施設となっています。
GLION MUSEUMの舞台は赤レンガ倉庫
クラシックカー×赤レンガ倉庫が生むノスタルジックな空間
GLION MUSEUMに足を踏み入れると、目の前には往時のヨーロッパの街並みが広がります。100年近い歴史を持つ赤レンガ倉庫とクラシックカーの掛け合いは非常に美しく、今でいう「インスタ映え」という言葉がぴったりな魅力的なロケーションです。
GLIONグループの思いを実現させた「築港赤レンガ倉庫」
ミュージアムを実際に開設するきっかけとなったのは、「築港赤レンガ倉庫」でした。
築港赤レンガ倉庫は、1923年に住友倉庫によって建てられました。大阪港で船の積み荷の保管場所として活用されていましたが、1999年に倉庫としての役割を終え、住友倉庫から管理を移管された大阪市は財政難により倉庫を解体することも考えました。しかし築港赤レンガ倉庫の歴史的価値を尊重し、耐震工事と倉庫の活用をしてくれる民間企業を募りました。
GLIONグループ代表の田畑さんは、湯布院の古民家に停められたクラシックカーを見て「こんなレトロな雰囲気のあるミュージアムを作りたい」という想いを10年以上も前から抱いており、このチャンスを逃さずクラシックカーをより美しく魅せる空間としてこの築港赤レンガ倉庫を蘇らせたのでした。
(※)参考サイト
- 大阪築港赤レンガ倉庫。100年近い歴史の建物は、現在クラシックカーミュージアムに - LIFULL HOME'S PRESS
- 大正時代に建てられた「築港赤レンガ倉庫」クラシックカー展示で再生 - 産経WEST
こんな人におすすめ?GLION MUSEUMに訪れる様々な人たち
車好きの人にはたまらない名車の数々
敷地内には約120台のクラシックカーが展示されており、館内には4つの展示場があります。各展示場はアメリカ、ヨーロッパ、日本といったテーマ別になっており、車の歴史を学べます。
中には非常に貴重なクラシックカーもあり、例えば、値段にして約2億円もするロックスターのエルビス・プレスリーが西ドイツ駐留の際に愛車としていた「BMW 507ロードスター」と同車種のものが、世界でも珍しいほど綺麗な状態で展示されています。
日本車では、初めてボンドカーとして使われた「TOYOTA2000GT」も展示されています。また、マニュアル車だけでなく、生産台数337台のうち、17台しか生産されていないオートマチック車も展示。海外からも注目される貴重なクラシックカーが揃っています。
世界の名車が軒並み揃っているので、車好きの人にはたまらないはず!
ちなみに展示物はすべて「動態保存」。一度ミュージアム内の中央通りを実際に走らせてから展示を行っています。
「生きた車」を展示する、そんなところもGLION MUSEUMのこだわりです。
車を知らない若い世代にも大人気!
ミュージアムを訪れる人は、車好きの人やクラシックカーに懐かしさを感じるような世代の人が一番多いのでは?と思うかもしれません。
しかし、GLION MUSEUMで来場数が一番多いのは、実は「若いカップル」たちです。
GLION MUSEUMがある大阪港には、海遊館や天保山、大観覧車、ショッピングモールなどデートにはぴったりなスポットが多く揃っています。
そしてGLION MUSEUMも、2017年10月に恋人の聖地プロジェクトが展開する「プロポーズにふさわしいロマンチックなスポット」として「恋人の聖地」に認定された、多くのカップルが訪れる人気デートスポットなのです。
今回の取材の際にお話を伺ったGLION MUSEUMの広報:江村さんは、『クラシックカーを知らない若い世代の人や車を全く知らない人も、今はない魅力的なデザインを楽しんでいただけます。その当時の空間の中で、クラシックカーのデザイン性や美しさを感じていただきたいと思います。』と話します。
車をよく知らない人も大歓迎。実際に可愛くてかっこいいクラシックカーたちを見たらテンション上がること間違いなし!かも?
「あの頃の憧れを...」ノスタルジーを求める人も
GLION MUSEUMはクラシックカーの展示だけでなく、ショールームで車両の販売も行っています。
クラシックカーを購入したお客さんは、「憧れだったけど当時はまだ手を出せなかった」という人や、「父親が乗っていたから乗ってみたい」という人など、様々な想いがあって買われるそうです。
クラシックカーの場合、購入したいと思い描く車と、色・年代・エンジン・内装などの条件が100%合う車が見つかるのは非常に稀。そうなると、最終的にクラシックカー購入を決定づけるのは「縁」であると、江村さんは語ります。
『お客様の中には、"白"のお車を目当てにご来館され、最終的には"緑"のお車をご購入された方もいらっしゃいます。実際ご覧になられたり乗られたりして、ピンとこられたもの、それが「ご縁」です。私達はお客様とお車のご縁を結ぶ「仲人」として、お客様をサポートさせて頂いております。』
クラシックカーの中にはもちろん高級な車両もありますが、国産車であれば100万円以下で購入できるものもあるそうです。あの頃の思い出をもう一度感じたい、そんな人にも是非おすすめのミュージアムです。
GLION MUSEUM(ジーライオンミュージアム)
- 住所:
- 大阪府大阪市港区海岸通 2-6-39 赤レンガ倉庫(Google Map)
- 電話番号:
- 06-6573-3006
- 営業時間:
- 平日:11時~20時(最終入場19時30分)
土日祝日:10時~20時(最終入場19時30分) - 定休日:
- 月曜(祝日の場合は翌日)
- 入場料金:
- 大人 800円
小学生 500円(小学生未満無料) - リンク:
- GLION MUSEUM公式HP / Facebook / Twitter / Instagram
- 駐車場:
- 台数 30台(平日:無料 土日祝:1000円)
- 最寄駅:
- 市営地下鉄線中央線「大阪港駅」4,6番出口から南へ徒歩約7分