【旧車紹介】1960-1965年 今も愛される昭和の名車 7選
兵庫三菱Web編集局 | 記事 : A.Sato
配信日 : 2018年4月27日 20時00分 JST
みなさんはじめまして!いきなりですが、今回は少し前に活躍していたカッコイイ!美しい!そしてカワイイ!名車を紹介していきたいと思います。 今回この紹介文を書かせていただく私は10代なのですが...60'sの車が大好きということから、この車達が活躍していた頃を知る方には懐かしんでもらい、知らない方には私と一緒に名車達の特徴をお勉強していきたいと思い書かせていただきます! これからの紹介でみなさんのお気に入りが見つかれば嬉しいなと思っております!
60-65's Cars 目次
- スカイラインスポーツ [プリンス]
- S600 [ホンダ]
- ベレット 1600GT [いすゞ]
- スカイライン 2000GT (54型) [プリンス]
- スポーツ 800 [トヨタ]
- シルビア [日産]
- コンテッサ 1300 クーペ [日野]
時代振り返り表 目次
1.スカイラインスポーツ [プリンス]
どんぶらこDESIGN)
発売年月日 | 1962年(昭和37年) 4月 |
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全長×全幅×全高 | 4650mm×1695mm×1385mm(コンバーチブルは1410mm) |
車両重量 | 1365Kg(クーペは1350Kg) |
最高速度 | 150km/h |
販売当時価格 | 1,950,000円 (クーペは1,850,000円) |
- スカイラインスポーツは、日本車として最初にイタリアン・デザインを取り入れたクルマとして歴史に残っている。
- 日本車として初めての本格的スポーツカーを志向したクルマ。
- 独特な造形感覚を持ち、トライアンフ社で数多くの業績を持つイタリアのデザイナージョバンニ・ミケロッティが手がけた。
- 50年代の日本ではヨーロッパ的な車(ダットサンブルーバード310 '59)が新しい風を吹かせたが、プリンス社はアメリア社のような派手好みな傾向であり、スカイラインスポーツも50'sのグロリアをベースとしている為座席配置の点からアメリカ的要素が見られる。
- クーペが185万円、コンバーチブルが195万円が '62の値段で、今の価格帯にすると2000万~3000万円になると言われている。
- 高価な為買える人はほとんどおらず、60数台だけ作られ2年後には姿を消してしまった。
- ウルトラQで使用されていた。
2.S600 [ホンダ]
(参照:BestCarMagazine)
発売年月日 | 1964年(昭和39年) 3月 |
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全長×全幅×全高 | 3300mm×1400mm×1200mm |
車両重量 | 695Kg |
最高速度 | 145km/h |
400m到達時間 (加速の大きさ) |
0→400=18.7s |
販売当時価格 | 509,000円 |
- ホンダは高度な先進性で、日本でモータースポーツが開花する前から鈴鹿サーキットを作る。
- 1963年5月に第一回日本グランプリが行われたが、ホンダ自身には出走させる車がなかった。四輪車部門進出計画自体は60年ごろからスタートした。
- Sシリーズ生産型1号に続いてデビューしたS600はS500の低速時でのトルクの細さ、スタート時の扱いが繊細であることをカバーするためにも半年あまりで排気量をアップさせた。(531cc→606cc)
- ヘッドライトカバーが外し、ラジエーターグリル、バンパーまわりのデザインを変更する
- 販売一年後には「高速時代のビジネスカー」のキャッチコピーでクーペタイプが登場。乗り込み部とトランクが一体化し日常生活での利便性の向上に貢献している。
- クーペタイプはオープンタイプに比べ14kg重いのだが、ボディの形状から空気抵抗が抑えられオープンタイプと同じ最高速が出る。
3.ベレット 1600GT [いすゞ]
発売年月日 | 1964年(昭和39年) 4月 |
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全長×全幅×全高 | 4005mm×1495mm×1350mm |
車両重量 | 940Kg |
最高速度 | 160km/h |
400m到達時間 (加速の大きさ) |
0→400=18.3s |
販売当時価格 | 930,000円 |
- 完全ノックダウン生産のヒルマン・ミンクスの後継モデルとして63年6月よりベレットがデビューした。
- 1963年の第10回東京モーターショーでは1500GTの試作車が発表となったが、1964年4月にはより強力なエンジンを積んだ1600GTが発売される。
- 1600GTは1964年9月に早くもマイナーチェンジされる。チェンジ内容は4灯式ヘッドランプ→2灯式プラス・フォグランプ。前輪にはディスク・ブレーキが装着された。
- 最高速度は160km/hで、初めてスポーツカーの指標と言える100マイル・ランに達した。他の外国のスポーツカーと比較しても速かった。
- ベレット1600GT/1500GTは"ベレG"の愛称で親しまれていた。
- 日本で"GT"はこの車からスタートした。
4.スカイライン 2000GT (54型) [プリンス]
(参照:横浜の九州男児)
発売年月日 | 1965年(昭和40年) 2月 |
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全長×全幅×全高 | 4255mm×1495mm×1410mm |
車両重量 | 1070Kg |
最高速度 | 180km/h |
400m到達時間 (加速の大きさ) |
0→400=17.7s |
販売当時価格 | 895,000円 |
- 初代スカイラインのデビューは1957年4月
- アメリカン・スタイリングを盛り込んだボディが印象的だったが、後輪のサスペンションにド・ディオンアクスル採用するなど技術的な先進性も伺えた。
- 1963年9月のフルモデルチェンジでヨーロピアンスタイルへ
- 4速フロアシフト、回転計、ノンスリップデフ、リクライニングシートを含んだスポーツキットを用意。
- 最高速度は180km/hと当時の日本最速
- 5速ミッション、70&110ℓの燃料タンク、強化サスなどのオプションパーツを設定し、レースで即戦力になる豊富な品揃えであった。
5.スポーツ 800 [トヨタ]
発売年月日 | 1965年(昭和40年) 3月 |
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全長×全幅×全高 | 3580mm×1465mm×1175mm |
車両重量 | 580Kg |
最高速度 | 155km/h |
400m到達時間 (加速の大きさ) |
0→400=18.4s |
販売当時価格 | 595,000円 |
- 1966年1月に開催された日本での初長距離レースである鈴鹿の500kmレースの第一回で、ほとんどのスポーツタイプの日本車がエントリーしている中ヨタはちもエントリーし、独自の戦略でトップに上り詰めたことで観客の注目の的となった。
- 燃料タンクの容量が大きいことと燃費も良い、タイヤの磨耗も軽減されておりピットインの少なさから耐久型のレースに強かった。
- 極度に軽量化したエアロダイナミック・ボディによる空気抵抗の減少。
- 1962年の第9回東京モーターショーに、パブリカ・スポーツの名で参考出品されたモデルをベースとしている。
- 前面投影面積の減少に大きく寄与している、サイドウインドーの曲面ガラスという大きな特徴を2つ持つ。
- ポルシェ911で有名な"タルガ・トップ"に約一年先駆けて、着脱可能なルーフパネルを採用。
- とことん空気抵抗にこだわりぬき、航空機のようなボディが印象的。
6. シルビア [日産]
車 (3) 2011年11月 初代 シルビア posted by (C)ずっき~に☆
発売年月日 | 1965年(昭和40年) 3月 |
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全長×全幅×全高 | 3985mm×1510mm×1275mm |
車両重量 | 980Kg |
最高速度 | 165km/h |
400m到達時間 (加速の大きさ) |
0→400=17.9s |
販売当時価格 | 1,200,000円 |
- 1964年9月の第11回東京モーターショーでデビューしたダットサンクーペ1500をプロトタイプとしている。
- クリスプ(明快な、簡潔な、の意味)・ラインと名付けられた鋭角的でシャープなシルエットから、宝石のカットを彷彿とすると高く評価されていた。
- あまりのシャープさの為、ボディ製作時プレスの限界を超えてしまい、日産系の非量産ボディ専門メーカーである殿内製作所が手叩きで仕上げたものである。
- 車格のイメージからダットサン(大衆向け車)では相応しくないと言う意見から日産に改められた。
- ベースとしているフェアレディ1500(SP310)のクーペ版といった性質を持っている。
- 価格は発表当時でも120万円SP311(1600)が88.6万円、セドリック・スペシャル6(ベースモデル)が115万円であると考えると、かなり高価なモデルだった。
- 総生産数554台
- 各メーカーが量産形態の誠意美に必死になっていた頃にあくまで美しさを求めたシルビア。
7. コンテッサ 1300 クーペ [日野]
(参照:Pinterest)
発売年月日 | 1965年(昭和40年) 4月 |
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全長×全幅×全高mm | 4150mm×1530mm×1340mm |
車両重量 | 945Kg |
最高速度 | 145km/h |
販売当時価格 | 858,000円 |
- フランスのルノー4CVの国内組み立て(ライセンス生産)を1953年に開始してから、約10年続けられてきたが(63年まで)61年にコンテッサ900がデビューした。
- ルノーの国内組立て技術とノウハウをベースとし、1956年から設計を開始し1958年の1月には試作車1号が完成していた。
- コンテッサ900の初代スポーティー版は1962年7月登場のSタイプだが、1964年8月にフルモデルチェンジを行い4ドアセダンのコンテッサ1300を発売(ミケッロティデザイン)。同年にジョバンニ・ミケロッティのオリジナルデザインによる1300クーペが発表された。
- 国内外から高い評価を受け、1965年7月イタリアで行われた第5回国際エレガンス・コンクールを皮切りにし、1966年度9月の国際自動車エレガンス・コンクール(ベルギー)、1967年6月の第4回サンミッシェル自動車エレガンス・コンクール(ベルギー)においてセダン、クーペ共に3連続して権威の高い名誉大賞を受賞。
- レースでの活躍もめざましく1966年11月の第9回リバーサイド・タイムスGPレース(USA)でクーペが総合優勝し、1967年ルソン島一周耐久レースでも1、2位を独占した。
1960年代について
今回ご紹介した車達は一体どんな景色の中を走ってきたのでしょうか。その年におきた出来事や、人気だったものを振り返って見ましょう。 今おきていることや、今あるもの、昔からあるもの、車の違いだけでなく私たちが生きている日本の歴史も振り返って見ましょう。
主な出来事
- ローマオリンピック
- 日本でカラーテレビ本放送開始
ファッション
- パルキーセーターブーム
- ファンキールック
- ジーパンの流行
発売された商品
- クレラップ 株式会社クレハ(当時:呉羽化学工業株式会社) 日本で初めて発売された家庭用ラップ
- ぺんてるシャープ&シャープ用替芯 ぺんてる株式会社(当時:大悲本文具株式会社) 世界初のノック式シャープペンシルとハイポリマー芯
- のりたま 丸美屋食品工業株式会社 多くの支持を得ているたまごと海苔をメインとしたふりかけ
- クールミントガム 株式会社ロッテ 「辛口、大人のガム」のキャッチフレーズで当時にはあまりなかった強烈な辛口ペパーミントガムとして話題を呼んだガム
- 森永インスタントコーヒー 森永製菓株式会社 日本初の国内生産インスタントコーヒー
流行語
- 家付き、カー付き、ババア抜き
- トップ屋
- ナンセンス
- リバイバル
- 私は嘘は申しません
昭和30年頃は週刊誌ブームが起こった。出版社の依頼で週刊誌の記事を書くフリージャーナリスト、ライターのことををトップ屋と呼び、それ題材にしたドラマ「トップ屋」が1960年に放送されたことで世間にその言葉が広まった。 他にも、Cこの頃の若い女性の結婚相手に求める条件として、自分の車と家を持っていて、姑がいない環境ということから、家付きカー付きババア抜きという言葉も広まった。
1961
主な出来事
- 横浜マリンタワー開業
- NHK朝の連続テレビ小説放送開始
- 大阪環状線全通
ファッション
- タイトスカートの流行
- ショートパンツ流行
- 六本木族登場
発売された商品
- 電動プラ汽車セット
- マーブルチョコ
- エンゼルパイ
- クリープ
流行語
- アンネの日
- お呼びでない
- 巨人、大鵬、卵焼き
- 現代っ子
- 地球は青かった
- ラリる
人類初の有人衛生、ソビエト連邦宇宙船ボストーク1号が地球一周に成功した。 その時乗り込んでいた人類初の宇宙飛行士ユーリイ・ガガーリンが言った言葉として「地球は青かった」というワードが流行っていた。 巨人・大鵬・卵焼きといったようにこの頃子供や大衆に人気のあったものの代名詞も流行していた。
1962
主な出来事
- 東京の人口1,000万人突破で世界初の1,000万都市に
- ジャニーズ事務所創業
- 北陸トンネル開通
- マリリン・モンロー謎の死
- 広島テレビ放送開始・仙台放送局開局
ファッション
- フリルブラウスが人気
発売された商品
- バファリン
- リポビタンD
- 明星ラーメン
- リプトンティーバッグ
- きゅうりのキューちゃん
- LOOKアラモードチョコレート
- アーモンドチョコレート
流行語
- わかっちゃいるけどやめられない
スーダラ節から"わかっちゃいるけど、やめられない"や、映画や歌から"無責任"が流行語出会った。
1963
主な出来事
- 新千円札発行(伊藤博文)
- 鉄腕アトム放送開始
- 東京ヒルトンホテルが開業
- 日米初のテレビ中継実験成功
- 大阪駅前に初の横断歩道橋
ファッション
- レザーウェア流行
- ニットウェア流行
- ボーイッシュルック流行
発売された商品
- サインペン
- タッパーウエア
- エースコックの即席ワンタンメン
- コーンフレーク
流行語
- カワイコちゃん
- いいからいいから、気にしない
- 小さな親切
- バカンス
- TPO
- OL
デパートの女性店員が年下の男性に対してカワイコちゃんと読んでいた隠語から流行。 3月の東京大学の卒業式で、茅誠司総長が卒業生に向けて送った言葉から"小さな親切"運動が始まった。
1964
主な出来事
- 東京オリンピック
- 東海道新幹線開通
- 東京モノレール開業
- 海外旅行自由化
ファッション
- アイビー革命
- 銀座アイビー族
発売された商品
- 電子卓上計算機CS-10A
- 家庭用ビデオテープレコーダー
- クリネックスティシュー
- デンターライオン
- ガーナチョコ
- バッカスチョコレート
- ジューC
- ライネスコーヒーキャンディー
- かっぱえびせん
- ネクター
- ワンカップ大関
流行語
- 俺についてこい
- シェー
- みゆき族
漫画『おそ松くん』に登場するキャラクターイヤミのギャグが流行、別の映画作品でもしようされたりもした。 当時流行った青年層のスタイルであった"みゆき族"というワードがブームに。
1965
主な出来事
- 3C時代(車、カラーテレビ、クーラー)
- プロ野球第1回ドラフト会議開かれる
- 日本サッカーリーグが開幕
- 日本初のカラーテレビアニメ「ジャングル大帝
- エレキギターブーム
- 大学生100万人突破
- 国鉄がみどりの窓口開設
ファッション
- モンキー族
発売された商品
- 旅行ジャルパック
- アイスノン
- テフロン加工フライパン
- スーパーボール
- ツイスター
- オロナミンC
- チョコレートボール
- ブラックニッカ
流行語
- アイビールック
- しごき
- フィーリング
- モーテル
アメリカ東部の名門大学をイメージしたスタイルがブームを起こした。 感じ気分といった意味で使われるフィーリングが流行った。