【旧車紹介】1965年 前が後ろで、後ろが前? 日野 コンテッサ 1300 クーペ(PD300型)
兵庫三菱Web編集局 | 記事 : A.Sato
配信日 : 2018年12月12日 19時00分 JST
目次
本日の主役は""くん!
コンテッサ 1300 クーペ [日野]
(参照:グーネット)
発売年月日 | 1965年(昭和40年) 4月 |
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全長×全幅×全高 (mm) | 4150×1530×1340 |
車両重量(kg) | 945 |
最高速度(km/h) | 145 |
販売当時価格(円) | 858,000 |
どんな時代を走ってきた車なの?
1965年11月から57ヶ月間の好景気、いざなぎ景気の始まりの年でした。この好景気は日本国内の重工業の輸出が大幅に増加したことでGNPがアメリカに次いで第二位となりました。そこからの連鎖でまず、日本国民の所得水準が上昇し、その影響もあり家電製品や、車といった長期的に使っていく価格帯の高い商品(耐久消費財)がよく売れるようになりました。この年に、家庭にあることが理想な物3つを表す新・三種の神器"3C"(カラーテレビ:color TV、クーラー:cooler、車:car)という言葉が現れたことからも自家用車の普及がわかります。私だけかもしれませんが好景気でパッと思いつくのはやはり1986年からのバブル景気を思い浮かべるのですが、バブル景気でも51ヶ月間ですから、いざなぎ景気がいかに長く続いたかが実感できますね。
どんなチャームポイントがあるの?
(参照:グーネット)
まず、"日野"と聞いたら"トントントントン、ヒノノニトン"が思い出されるくらいのトラックのイメージが強いです! ですが昔には乗用車も作っていたんです。 その歴史というのは、はじめフランスのルノー4CVの国内組み立てを日野が行なっていたのですが、その作業をしていく上で得た技術や知識を元に作られたのがコンテッサでした。
昔の私のことになるのですが、4WDが全部のタイヤ動くんだなーとはわかってたけれど駆動方式に付いて全くわかっていなかったのでRR車を知って父親に教えてもらった時に"え、エンジンが前じゃない所に付いてる車もあるの?!"と驚いたなぁとしみじみしているのですが、このコンテッサシリーズはRR車(次の項で説明します!)です。 RRゆえフロントにグリルがなくつるっとしております。丸みがあるように思うのですが上から見た時に鋭く前に向かって鋭角になっているフォルムが独特で綺麗だなと感じます。エンジンが後方にあるので後ろが横一直線にグリルが広がっています。
(参照:グーネット)
前から見ると丸みがあり、つるっとしているのですがサイドから見るとリアの上部がとんがって見えるので印象が変わります。何と言ってもリアがfろんとよりも30cmも長くグリルのことも相俟って前後が入れ替わっているようなスタイリングが独特でリアのデザイン性にも力が入っており素敵なバックスタイルだと感じます。
FFや4WDってなに...?エンジンの駆動方式について
FF
フロントエンジン・フロントドライブの略称でエンジンが前方に設置され、前輪が駆動する方式を示します。
FR
フロントエンジン・リアドライブエンジンが前方に設置され、後輪が駆動する方式を示します。
RR
エンジンが後方に設置され、後輪が駆動する方式を示します。
MR
ミッドシップエンジン・リアドライブの略称でエンジンが前輪と後輪の間に設置してあり、後輪が駆動する方式を示します。より後輪側に近いものをミッドシップと呼びます。
FRONT MR
エンジンが前輪と後輪の間に設置してあり、後輪が駆動する方式を示します。より前輪側に近いものをフロントミッドシップと呼びます。
4WD
フォーホイールドライブの略称でAWD:オールホイールドライブと呼ばれることもあります。多くの4WD車ではエンジンが前方に設置してあり、前輪・後輪ともに駆動する方式を示します。ミッドシップやリアエンジンの4WD車もいるんですよ!