EV・PHEVのちょっと小話(其之弐)
新年度に入りました。
4月に入り、汗ばむ昼間も増えてきました。
身体も動かしやすい時期になりましたね。
今回もPHEVについて話しましょう。
「急速充電をするとメーター残量が0なのに、充電器は25%とか出るんだけど表示ずれてるんじゃないの?」
確かにずれてますよね、実際。
では不具合があるのか?いえいえ、正常な状態です。わざとずらしています。
残量はメーカー的に「SoC」という言葉で表されています。
SoC=State of Charge というものの略で、昨今のF1のハイブリッドシステムの電池残量等にも使われている言葉ですね。
で、そのSoC残量をなぜずらして表記しているのか?ですが、PHEVにはEVとは違い発電用エンジンが搭載されています。
一般的にエンジンを始動するにはセルモーターという始動機が必要ですが、PHEVのエンジンにはセルが搭載されていません。
じゃあどうやって始動させるのか?
そう、発電用のジェネレータに通電させてモーターとして使用しセルの代わりにしています。
察しの良い方はお気付きでしょう。そう、再始動に必要な電力を残さなければならないのです。
EVのように完全に使い切ってしまうと、発電すら出来なくなってしまうので、わざと残しているんです。
よって、その部分はメーターには出ない部分にしています。
理由がわかってしまえば、なんてことない事柄ですが、実はそういう理由なんです。
やはり、PHEVは今までとは違う部分が多いですね。
PHEVは技術的にも整備的にも、新しい知識が必要な面が多いですが、西神戸店スタッフ全員で皆様のお車の整備の為に日々精進していきます。