EV・PHEVのちょっと小話(其之参)
こんにちは、メカニックの山口です。
今回もPHEV・EV車についての小話です。
先日、お客様から以下のような問い合わせが御座いました。
お客様:「買った直後は、EV走行可能距離が60キロぐらいあった気がするんだけど、最近は満充電にしても45キロぐらいしか出ない。バッテリーの異常とかかなぁ?」
結論から言いますと故障では御座いません、正常な表示です。
では、なぜか?
これは、お客様の運転状況からの推測値だからです。
お客様個人個人の運転状況は、山道が多かったり渋滞路が多かったり冷暖房を多く使ったり、加減速がせわしない人も居ます。ゆったり運転する人も居ます。
その人固有の平均電費から電池残量と照らし合わせて「航続可能距離」として表示しています。
技術的な話としては、直近25kmの走行時の平均値とそれを10回分(250km)の平均値を参照してメーターに表示しています。
ガソリン車でいう燃費(例12km/L等)で表示すれば、このような問い合わせも出にくいのでしょうが、いかんせん電気ですので、単位から直感的にわかりにくいので、このような可能距離として表示しています。
では、新車時に数値が多いのはなぜか?
これは個人の固有値がまだ入っておらず、製造時の初期値だからです。
よって、乗り初めてしばらくすると、少し下がる・・・というのは正常な動きです。
(恐らく、最初にある程度数値に変化が出て、その後ほぼ変化しなくなるかと思われます。)
電費の良い運転を続けていると、この数値も徐々に伸びていきます。
(今回ご質問はPHEVでしたので、電池容量から変化が少ないと思われますが・・・)
電費の良い運転とは、ゆったり発進・巡航時も加減速少なく・減速時は回生を活用、これでかなり変わります。
意識してエコ運転して、かしこく節約!ゆったり運転もできて安全も!
ただし、エコ意識しすぎて、メーターばかり気にして運転に集中しないのはご法度ですよ!
安全運転でエコを楽しみましょう!