バッテリーいろいろ 3
皆さんこんにちは。西神戸店サービス課の西川です。( 今回は長文ですよー )
先日の雨、すごかったですねー。怖かったですねー。皆様は無事でしたでしょうか。被害にあわれた方も多数いらっしゃるそうで、一刻も早い復旧を願っております。
幸いにも西神戸店には一切の被害は無く、元気に営業しておりましたが、目の前の国道2号線がびっちり渋滞しておりまして、用足しに駆け込まれるドライバーさんもおられました。
神戸は海と山が近く、風光明媚な環境ですが、反面こういった豪雨などの災害には土砂崩れなどが起き易く、また南北の往来には山越えが必須な為交通が遮断されやすいという脆弱性を持っているという事が改めて痛感させられました。
渋滞にハマって何時間も過ごされたドライバーさん、お疲れ様でした。
この時期の気温、湿度ではやはりエアコンが欠かせませんが、長時間に及ぶ渋滞+エアコン全開では車の負担も大きかったのではないでしょうか。
特に最近多くなってきているアイドリングストップ機能付き車には厳しかったと思います。
「アイドリングストップ機能」(三菱ではこのシステムをAS&Gと呼んでいます)は言葉の通り、車両が停車している間の不要なアイドリング(つまり燃料の消費)を止めてしまおうというもの。作動時間、回数が多いほど燃費向上の恩恵を受けられますが、車の中で最も電力を消費するセルモーターを頻繁に使用することから、バッテリーは専用のものが必要ですし、消耗も早いです。
このバッテリーが弱ってくると、AS&Gが正常に働かなくなってしまいます。また、こういった燃費向上を狙う技術は以前お話した充電制御であったり、ハイブリッドであったり、多数世の中に有りますが、何れもまだまだ発展途上の技術であり、まだまだ伸び代はあると思います。しかしながら過渡期の技術がゆえに工業規格などが統一されておらず、中でもアイドリングストップ車用バッテリーというのは日に日に種類が増殖しているのです。
三菱の現行ラインナップにも多数アイドリングストップ車が有りまして、中でも軽自動車以外は大抵「Q85」という規格のバッテリーを採用していますが、これがクセモノで、同じ「Q85」という呼称のバッテリーでも 最新型のエクリプスクロス用は全く別物のバッテリーになっています。
JIS規格呼称ではバッテリーのサイズ、容量しか表記できませんが、アイドリングストップ車で最も重要な繰り返し放電に耐える耐久性と、可能な限り短時間で電力を回復させる充電受入れ能力が異なります。
また、このバッテリーの相性は搭載する車の設計、制御方法に合わせてチューニングされていますので、アウトランダーにエクリプスクロス用のバッテリーを搭載することもできません。