危機管理意識
こんにちは。西神戸店サービス課の西川です。
このところの日本は大きな災害が連続していますね。
中でも北海道の大地震は多くの方が犠牲になっておられて、過去に大震災を経験した身としては大変心苦しい思いに駆られてしまいます。
また、当店の近辺では台風20号、21号と立て続けに直撃されて、臨海地域では高潮、洪水による車両の水没被害が続出しています。
まず皆さんに注意して頂きたいのは、室内にまで浸水してしまった車は、走れるからといって安易に使用しないで下さい。車内の電気配線は十分に防水されていませんので、漏電、ショートしてしまいます。浸水直後は大丈夫でも時間が経ってから車両火災になったという報告も有ります。
また、海水(塩水)に浸かった車は更に浸透力が高く、電気回路はあっという間にショート、腐食してしまいます。
特に最近多いマイルドハイブリッド車は室内に簡易型アシストバッテリーを搭載していることが多く、ここが冠水するとバッテリーが即死してしまいます。携帯を海に落としたのと同じですね。この状態で車の電源を入れてしまうと、高電圧回路がショートしてしまい、火災に至ってしまう訳です。
私も、水没車両の回収に出た際、ハンドルロックを解除する為にイグニッションをONした瞬間に、助手席の下から煙が出てきました。
まず、水没した車両には近づかずJAFなどのプロに救援を依頼してください。また、可能ならバッテリー端子を外してください。
そもそも、高潮警報発令地域からは事前に退避しておくことがベストですね。台風が過ぎ去って、こういった被災車両を目の前にして初めて痛感しました。かく言う私も、台風通過のさなかには水没のリスクなど全く考えていませんでした。
やはり常日頃からあらゆる可能性を考えて、「~かもしれない」という意識を持つことが大切なのだということを思い知らされました。
上の車は高波の直撃、下の車は高潮に流されボコボコになってしまった車です。怖いですねー。みなさまも是非お気をつけ下さい。