EV・PHEVのちょっと小話(其之肆)
こんにちは、西神戸サービスの山口です。
MiEV・PHEVに関するブログ「第四段」です。
ご存知の通り、MiEVとPEVには電動車両ですからバ駆動用のッテリーを搭載しています。
車種やグレードによって差はありますが、大凡300Vの電圧の出力をするものを車体の底に収めています。(これをバッテリーパックと呼称しています)
これは携帯電話やモバイルPC等に使われているLi-ion(リチウムイオン)バッテリー技術を使っています。従来の二次電池(充電式電池)に比べて格段に体積比で蓄えられる容量も多く、追い充電にも強いという良い素材・・・なんですが、昔からあるNi-Caバッテリー等に比べて気難しい面があり、充電の量や温度、充電電流等を的確にコントロールしないと寿命が極端に短くなったり、使える容量が少なくなったりという事が起きる素材です。
もちろん、車載しているものは、BMUと呼ばれるバッテリーマネジメントユニットによって的確に管理されているのでご安心を!
長い前振りになりましたが、当然年数や使う量によって痛みが進みます。
しかし、携帯電話のように簡単に交換できるほどバッテリーパックは安くありません。
従来はパックでの交換でしたが、お客様負担も多く将来的に問題になるであろう・・・と思われますので、分解して修理・交換を行えるようになりました。
今回、PHEVですがパック内のコンタクタ(大型リレー)にトラブルが出た車両があり、これの交換を実施しました。
パックを車両から下ろし、分解していきます。
手順書に従い、どんどん分解していきます。
これがトラブルを検知したコンタクターです。
これを交換します。
その後、分解とは逆に組み上げていきます。
で、最後に気密チェックをします。
これはバッテリーパックは車外に露出していますし、車両下部にありますので、パック内に水が入らないよう保護されていますが、修理で開きましたので密閉チェックを行います。(これを怠ると甚大な損傷がでます。かならず実施します)
この様な作業を行って、バッテリーパック内部の修理作業は完了となります。
実際、このような作業はめったにありませんが、時々行われます。キチンと修理・整備すればモノは長く使えます。
もしトラブルが出ても早めに修理すれば被害も少ない場合も多いです。
もしアレ?っと思うことがありますのなら、ぜひ西神戸点サービスまで点検をお出しください!