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バーゴ チタニウムヘキサゴンウッドストーブを買う前に知っておきたい3点【VARGO】

兵庫三菱/姫路三菱ウェブ編集局
記事 : N.Nagasaka | 企画協力 : 株式会社六角形
配信日 : 2021年5月31日 9時00分 JST

こんにちは。今回は、超人気ながらも、気になる点が多く買うのを迷っている方も多そうなギア「バーゴ チタニウムヘキサゴンウッドストーブ」をレビュー!特徴の紹介とともに、買う前にハッキリ知っておきたいこれら3つのポイント

  1. ホントにウッドストーブとして使えるのか? アルストのスタンドとして、何がいいのか? 料理できるのか?

を、一挙解決します。

VARGO(バーゴ)とは

VARGO(バーゴ)とは、近年人気が高まるチタン製品を中心に展開している、アメリカのアウトドアギアブランドです。
日本にも住んでいたこともあるという創業者ブライアン・バーゴさん。アメリカの3大ロングトレイルの一つ「アパラチアン・トレイル(全長3,500km!!)」を旅した際、荷物があまりに重い割に使いにくく、どうにかしたいと思い、バーゴを創業したようです。以来、軽量性、耐蝕性に優れたチタン製品で、2000年ごろアメリカで生まれた「ウルトラライト(超軽量)」という概念の興隆の一端を担うメーカーとなりました。

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バーゴ チタニウムヘキサゴンウッドストーブの3つの特徴

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  • 価格:¥10,584(税込) Amazonでは¥6,480(税込)
  • 重量:116g
  • 素材:チタン
  1. 頑丈で軽く、コンパクトなチタン

    バーゴの製品のほとんどは、チタン製です。チタンは多くのキャンプギアに使われるステンレスよりも軽量かつ錆びにくい上に、頑丈という最強の素材。ステンレス製のギアよりも薄く作ることができ、コンパクトになります。ヘキサゴンウッドストーブも、しっかりと安定感がある割に116gの軽さで、収納時は1cmに満たない厚みです。
    ステンレスバージョンも発売されており、価格は¥2,000ほど安く、重さは210gです。

  2. シンプルでもかっこいいデザイン

    ヘキサゴンウッドストーブの人気の理由はやはりこのシンプルながら目を引く山型のデザインでしょう。火を付けると火山のようになる見た目が可愛いです。また、チタンゆえに火の熱が伝わると青色に変色していく点も、使うたびに愛着が湧きそう。
    構造は、開くと一枚の板になる折り紙のようなシンプルさ。洗うのが簡単で、手入れがしやすいです。

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    こちらは、使用済みの状態で撮ったので青く変色しています。

  3. 使いみちがたくさんある
    • ネイチャーストーブとして

      そのへんで集めた枝で、簡単に焚き火を始められる「ネイチャーストーブ」。ヘキサゴン「ウッドストーブ」としての本来の機能です。ただし、注意点も。詳しくは後述します。

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    • アルコールストーブや固形燃料のスタンドとして

      アルコールストーブを内部に置いて使うことで、風防兼ゴトクとして使うことができます。中に石などを置いて高さを出せば、固形燃料も使えます。
      また軽量ながら六角形の構造のおかげで安定感があるため、重いクッカーを置くことも十分可能です。

    • 逆さにして炭火で七輪のように!

      あえて逆さまに置き、他の製品を組み合わせて七輪のように使う猛者もいます。いろいろな方法がありますが、一つはmarupei netという小さなガレージブランドが出している「T3」というヘキサゴンウッドストーブ専用のカスタマイズ五徳を使う方法です。
      T3は本来普通の向きで使う五徳ですが、ヘキサゴンウッドストーブごと逆さにして、その上にロストルを置くと、ストーブ内に高さを出せます。炭火を使えば、たちまちミニ七輪の出来上がり。考えた方、すごいです。

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ホントに使える??気になるポイントをスッキリ解説!

気になるポイント1:ホントにウッドストーブとして使えるのか?
  • 使える場所が限られる。直火OKな場所で使えるなら最高!

    ヘキサゴンウッドストーブは、灰受けがなく、足も短いため地面にそのまま置いて使うと直火とほぼ変わらなくなってしまいます。そのため、直火NGの場所も多い日本では、ヘキサゴンウッドストーブ単体で使えるシーンは限られてしまいます。灰受けとして、アウトドア用アルミホイルや皿などを別途用意し、下に敷くことで使えますが、コンパクトさを最大限享受することはできなくなります。

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  • サイズが小さすぎて薪の操作がしにくい!

    良さでもありますが、非常にサイズが小さいです。ヘキサゴンウッドストーブは6面のサイドウォールのうち一枚がドアになっており、薪を動かせます。しかし、ただでさえ狭い上に山型で上にしぼんでいく形のため、大きな薪を入れたり、効率的な組み方はできません。
    キャンプではなく、日帰りツーリングや登山などの途中で一息つく際などのほうが、活躍しそうです。

  • 気になるポイント2:アルストのスタンドとして、何がいいのか?

    日本ではアルコールストーブのスタンドとして使う人が多いヘキサゴンウッドストーブですが、何がそこまで良いのでしょうか?

    1. 「風防&五徳」として、高さ、安定感が優秀

      アルストを置くロストル部分はどのメーカーのものでも置ける十分な広さです。例として、Trangia(トランギア)とEvernew(エバニュー)のアルコールストーブを使うとこんな感じ。上の穴から水平に入れられます。Trangiaはギリギリ、Evernewは少し余裕があります。手前の窓からはサイズ的に水平に入れられないため、燃料アルコールの扱いには注意です。

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      実際に火を付けると、五徳の高さが低すぎず高すぎずで、ちょうどよいですね。クッカーを置いても、ガッツリ熱することができそうです。 ストーブの形状が六角形で非常に安定感があるので、このようにたいていのクッカーは問題なく置けます。

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    2. 気になるポイント3:実際、料理できるの?
      • 五徳の形状がネック!ソロキャンプでお腹いっぱいの調理はやりにくい。

        アルコールストーブとの相性はいいものの、ヘキサゴンウッドストーブでの料理は厳しいというのが本音です。小さいとか低いとかの点はもちろんですが、見落としがちな一番の理由は、火が広がりにくい五徳の形状です。
        ヘキサゴンウッドストーブは、壁がそのまま五徳になっています。切り欠きも少なく、この上にクッカーを置くと蓋をしたような状態になり、火が広がりません。つまり、ほとんど五徳の内側しか熱することができないのです。
        この写真では、例としてラージメスティンを載せています。これではいくらアルコールストーブの火力が十分でも、フライパンで肉を焼いたりといった料理はやりにくいでしょう。

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        こちらの写真のように、五徳のサイズに合ったミニクッカーや小メスティン、底が広めのシェラカップでの調理なら可能です。お湯を沸かしてのラーメンやコーヒー作りには十分ですので、日帰りのツーリング、ハイキングには最高の選択だと思います。 vargo-titaniumhexagon11.jpg ただし、底が狭めのシェラカップや一般的なサイズのマグカップ(snowpeakのチタンマグなど)は、そのままでは五徳に乗りません。冒頭に紹介した、Marupei netのT3などのアタッチメントが必要になります。自分ギアとの相性も確認しておきしょう! vargo-marupeinet-t3.jpeg

      • 結論、バーゴ チタニウムヘキサゴンウッドストーブは買う価値あるのか?

        サブの道具として、安売りの6,7千円くらいならアリかとおもいます。まとめとして、メリットとデメリットを並べておきます。

        メリット:ビジュアル・コンパクトさを兼ね備えた、アルストのちょうどいい風防

        ヘキサゴンウッドストーブの一番の特徴であるデザイン。山型6角錐の他にない見た目と、使う度に青く変色していくチタン素材に、愛着が湧いてきます。
        その上、チタン素材の軽さや分解すればペラ一枚になるコンパクトさは、思わず使いたくさせる要素です。

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        デメリット:意外と用途が限られる!焚き火やガッツリ調理をするなら他を当たろう

        冒頭に紹介したように、多機能ではあります。しかし、全てが十分使いやすいわけではないのが難しいところ。他の道具と組み合わせないといけなかったりして、あまり定着しなさそうです...。
        もし直火OKの環境や明確な使用シーンをイメージできているなら、とてもよい買い物になるでしょう!

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        以上、バーゴ チタニウムヘキサゴンウッドストーブの気になるところをレビューしてみました。参考になると幸いです!

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