『そば処 峡洛(きょうらく)』隠れ家風の古民家そば屋【神戸/御影】#42
兵庫三菱Web編集局 | 記事 : M.Takaya
配信日 : 2017年6月7日 08時30分 JST
日中の暑さがじわじわ増してくるようになりました。さっぱりしたものが欲しくなる今日この頃。さて、今回ご紹介するのは『そば処 御影 峡洛(きょうらく)』さんです。細い路地の奥にあるのは、築61年の古民家を改装したというお店。隠れ家風の立地に、入る前から期待が高まります。
『そば処 御影 峡洛』さんのしらゆき(辛味大根の蕎麦)
阪神御影駅の改札を出て、1階の北出口へ。バスターミナルを北東へ抜け、南北へ続く商店街を道なりに進みます。
国道2号と交わる交差点の南西角に、ガソリンスタンドがあります。その東に見えるのが、『峡洛』さんの看板です。
「営業中」の文字の向こうには細い小径が見えます。この向こうにお店があるようです。阪神御影駅から徒歩4分、JR住吉駅からは7分ほどの場所になります。
オーナーさんのご好意で、お話をお聞きすることができました。2013年3月にできたこのお店、実は10年は空き家だったそうです。自分が長らく過ごした地域で、空き家を活用できないかと考えられたオーナーさんのお父さまは、地域に何十年も蕎麦屋がないことに気づかれました。そこで開かれたのが、この『峡洛』。古民家でゆっくりしてほしいという思いから、喫茶利用も歓迎ということです。
店名の"峡"が指すのは、この小径。店名には「細い路地を抜けた先の"洛"、すなわち"都"」という意味が込められているそうです。「小径の先の素敵な場所」とは、なんともお洒落ですね。
昭和31年に建てられた民家をリフォームしたというお店は、入り口がまさに古民家!それでは、参りますよ〜
店内は、落ち着いた雰囲気。まるで京都の路地裏の茶屋に来たかのようです。
座席は座敷とテーブルの2パターン。お子さんがいたり、古民家感を楽しみたい方はお座敷で。その日の衣服や足腰と相談して、テーブル席も。
縁側のテーブル席に着席し、辛味大根のつけそば「しらゆき・松(980円)」を注文。「峡洛せいろ(880円)」という蒸しそばが看板メニューですが、暑い日でしたので冷たいお蕎麦で人気メニューにしました。ちなみに、メニューの"竹"にすると、麺の量が通常の1.5倍になるそうです。
さて、お蕎麦のお味は...
白くて細めという「しらゆき」の麺は、つるりと舌触りのよいお蕎麦です。メニューに合わせて4種類用意しているという麺の中でも、蕎麦の風味控えめのあっさりとした麺です。
長野県親田の辛味大根は、シャクシャクと涼しげな食感が印象的。口に入れるとみずみずしい大根おろしは、咀嚼すると辛みが出ます。ほんのり甘めのおつゆが、辛味大根でさっぱりとして箸が進みます。爽やかで美味しいです!
暑い日にさらっといただける「しらゆき」は、これからの季節におすすめの一品です。このあと、蕎麦湯をいただきましたが、箸置きの「八街産落花生」も美味しくいただきました。
「四季の和菓子と薄茶(620円)」は、そばとセットで100円引き。6月の紫陽花をモチーフにした和菓子には、透けた寒天がちょこんとのっています。やってきた季節を感じながら、まったりとした時間を過ごせました。
蕎麦屋というと、ちょっと敷居が高かったり、ざわざわ騒がしくて落ち着かなかったり、ということもあったりします。隠れ家風の古民家で、食後にお茶を飲みながらゆっくり寛げる『峡洛』さんは、気軽に立ち寄れるお店です。お昼で閉めてしまわずに夜まで営業されていますよ。忙しい日常から少し離れて、ゆったりとした雰囲気の中で過ごしてみてはいかがでしょうか。
「そば処 御影 峡洛(きょうらく)」
- 住所:
- 兵庫県神戸市東灘区御影中町1丁目17-9(Google Map)
- 電話番号:
- 078-200-4500
- 営業時間:
- 11:00~21:00
- 定休日:
- 火曜日(年始等、臨時にお休みする場合があります)
- facebook:
- そば処 御影 峡洛
- 食べログ:
- 峡洛
- 駐車場:
- なし(付近にコインパーキングあり)