【旧車紹介】1966-1967年 今も愛される昭和の名車 7選 - vol.2
兵庫三菱Web編集局 | 記事 : A.Sato
配信日 : 2018年5月23日 20時00分 JST
60年代の名車第2弾を紹介させていただきたいと思います! 今回は66~67年ということで短いのですが7台ラインアップしました。 みなさんお久しぶりです!第二弾も紹介文を書かせていただく私は10代なのですが...60'sの車が大好きということから、この車達が活躍していた頃を知る方には懐かしんでもらい、知らない方には私と一緒に名車達の特徴をお勉強していきたいと思い書かせていただきます! お気に入りが見つかれば嬉しいなと思っております!回を重ねるたびに20代へのスタートが近づいておりますがよろしくお願いします!
66-67's Cars 目次
- S800/S800M(AS800E型) [ホンダ]
- フェアレディ 2000 [ダットサン]
- 2000GT [トヨタ]
- コスモスポーツ [マツダ]
- 1600GT [トヨタ]
- ブルーバード 1600 sss [ダットサン]
- 1000 スポーツセダン [スバル]
時代振り返り表 目次
1.S800/S800M(AS800E型) [ホンダ]
(参照:shin800の紹介)
発売年月日 | 1966年(昭和41年) 1月 |
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全長×全幅×全高 (mm) | 3335×1400×1215 |
車両重量(kg) | 755 |
最高速度(km/h) | 160 |
400m到達時間 (加速の大きさ) |
0→400=16.9s |
販売当時価格(円) | 750,000 |
- 輸出仕様ではチェーン駆動でなく、5リンク・コイルのリッジドアクスルを採用。
- ヨーロッパでの人気が高く、モナコのグレース・ケリー王妃や当時のマルセイユの市長も愛車として乗り回していた。
- 様々なマイナーチェンジを経て最終型S800Mとなった。
- 国内はもちろん、海外でも"ホンダ"という自動車会社の名前を売り込む一台であった。
- Sシリーズは1970年7月をもって生産終了。S800の生産台数は1万1406台であった。
2.フェアレディ 2000 [ダットサン]
発売年月日 | 1967年(昭和42年) 3月 |
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全長×全幅×全高 (mm) | 3910×1495×1325 |
車両重量(kg) | 930 |
最高速度(km/h) | 205 |
400m到達時間 (加速の大きさ) |
0→400=15.4s |
販売当時価格(円) | 880,000 |
- レース向きの豊富なスポーツ・キットが用意されていた
- 初期のSP310は斬新な3シーター仕様
- 第4回日本GPではフェアレディ2000が1~3位表彰台を独占
- 88万円という価格が安くて、速い車としての価値を与え年間販売台数1万台を超えていた
3.2000GT [トヨタ]
発売年月日 | 1967年(昭和42年) 5月 |
---|---|
全長×全幅×全高 (mm) | 4175×1600×1160 |
車両重量(kg) | 1120 |
最高速度(km/h) | 220 |
400m到達時間 (加速の大きさ) |
0→400=15.9s |
販売当時価格(円) | 2,385,000 |
- 1964年から開発を始め、翌1965年に試作品1号が完成し10月には第12回東京東京モーターショーに登場
- エンジン関連の製作はヤマハが手がけており、共同開発という形で作られた
- 1966年5月の第3回日本GPでは無給油で第3位入賞。6月の鈴鹿1000kmレースでは二台出場し見事1,2位占めた
- 耐久試験場で78時間で1万マイルの走行試験を行い3つの世界新記録と13のクラス別国際新記録を樹立し高速での走行耐久性も証明された
- 市場販売開始3年3ヶ月後の1970年で生産が打ち切られ、生産累計台数はたったの337台
4.コスモスポーツ [マツダ]
発売年月日 | 1967年(昭和42年) 5月 |
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全長×全幅×全高 (mm) | 4140×1595×1165 |
車両重量(kg) | 940 |
最高速度(km/h) | 185 |
400m到達時間 (加速の大きさ) |
0→400=16.3s |
販売当時価格(円) | 1,480,000 |
- 国内初のロータリーエンジン搭載車!排気騒音とか言わないで可愛すぎだから許して!!
- 1964年にはロータリンエンジンが完成していたのですがいくつか問題点があり市販化はできていません。
- 今じゃこんなホットサンドみたいな形のクールな車は見れません!
5.1600GT [トヨタ]
発売年月日 | 1967年(昭和42年) 8月 |
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全長×全幅×全高 (mm) | 4125×1565×1375 |
車両重量(kg) | 1035 |
最高速度(km/h) | 175 |
400m到達時間 (加速の大きさ) |
0→400=17.3s |
販売当時価格(円) | 1,000,000 |
- 市販期間たったの1年2ヶ月という短さで、累計生産台数は2222台
- 超豪華スポーツカー2000GTの弟分的な存在で登場した1600GTは価格は半分以下ながらに、リクライニング付きビニールレザーシートなど豪華な内装が受け継がれていた。
- 1968年1月に行われた日本300kmレースのツーリング部門で優勝。
6.ブルーバード 1600 sss [ダットサン]
発売年月日 | 1967年(昭和42年) 8月 |
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全長×全幅×全高 (mm) | 4120×1560×1400 |
車両重量(kg) | 930 |
最高速度(km/h) | 165 |
400m到達時間 (加速の大きさ) |
0→400=17.7s |
販売当時価格(円) | 735,000 |
- 2代目ブルーバードの時はSports(スポーツ)・Sedan(セダン)で登場した。それにもう一つSuper(スーパー)のSがついたのがブルーバード1600SSSである
- CMでは超音速ジェット機のデザインと共に表示されるSUPER SONIC LINEの文字でブルーバードの速さが印象付けられた。またその美しいボディラインはスーパーソニックラインと呼ばれ愛された
- 1969年当時世界三大ラリーと言われていたサファリ・ラリーでのクラス優勝、メーカーチーム優勝
- 1970年サファリ・ラリーでついに総合優勝、2位、4位を収めた
7.1000 スポーツセダン [スバル]
(参照:FavCars.com)
発売年月日 | 1967年(昭和42年) 11月 |
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全長×全幅×全高 (mm) | 3900×1480×1375 |
車両重量(kg) | 705 |
最高速度(km/h) | 150 |
400m到達時間 (加速の大きさ) |
0→400=17.7s |
販売当時価格(円) | 620,000 |
- 富士重工が初めて1966年発売した小型の乗用車であるスバル1000。FFの駆動方式、4輪独立サスペンションといった当時の先進技術が詰め込まれた注目のモデルであった
- スバル1000に初のツインキャブエンジンを搭載した1967年11月に追加されたのがスバル1000スポーツセダンである
- フロントのディスクブレーキや国産初のラジアルタイヤ等を採用した軽快な2ドアスポーツセダンであった
時代振り返り表
今回ご紹介した車達は一体どんな景色の中を走ってきたのでしょうか。その年におきた出来事や、人気だったものを振り返って見ましょう。 今おきていることや、今あるもの、昔からあるもの、車の違いだけでなく私たちが生きている日本の歴史も振り返って見ましょう。
1966
主な出来事
- 敬老の日・体育の日制定
- ビートルズ来日
- 日本の総人口1億人突破
- 日本テレビ系演芸番組『笑点』放送開始(最初の名称は「金曜寄席」で司会は立川談志)
- 東京急行田園都市線(溝の口-長津田間)が開通
- スポコンマンガの火つけ役「巨人の星」が少年マガジンに連載開始(~1971年11月)
ファッション
- 流行色は"ウォーターカラー","ビビッドカラー"
- 原宿族
- ミニスカートが普及、驚異の膝上15cm現る
- リトルガールルック流行
- モッズファッション流行
- ロングブーツ大流行
- サマーセーター流行
- ミリタリー・ルック流行
発売された商品
- サッポロ一番(しょうゆ味) サンヨー食品株式会社 当時の社長がサッポロラーメン横丁で出会ったラーメンに惚れ込み、それをベースにサッポロ一番を作り、味も一番良いということからサッポロ一番になった。今では味噌味、塩味もあるがそれぞれのスープに合わせ面も変えているというこだわり。会社名よりも有名になるほどの看板商品となった。
- Pocky(CHOCO-TECK)江崎グリコ株式会社 初めはチョコスティックをもじり、テクテク歩きながら食べるチョコスナック"チョコテック"となっていたが、発売開始同年テストセールをする際折れた時の音の響きから"ポッキーチョコレート"となった。海外でも販売されており、現在では30ヶ国で年間5億箱を売り上げている。
流行語
- グループ・サウンズ
- こまっちゃうナ
- シュワッチ
- 新三種の神器
エレクトリックギターやエレクトリックベースといった電子楽器を中心とした日本のバンドのことをグループ・サウンズといい不良の代名詞で、LIVEを見に行った中高生は停学になったり、退学になったりとか... 山本リンダのデビュー作「こまっちゃうナ」が大ヒット。ウルトラマンシリーズ最初の「ウルトラQ」のウルトラマンの声シュワッチが流行。赤白帽でやったようなやらないようなそんな感じですよね...あれ、本当に10代か?! 新たに"カラーテレビ、クーラー、カー(自動車)"が民衆の憧れであり3Cとも呼ばれた。今じゃ、燃費、燃費でかっこいい車なんか乗ろうもんなら...奥さんに何言われるか...
1967
主な出来事
- 初の建国記念日
- ツイッギー来日
- 日本初の国際クレジットカード発行
- ラジオ番組「オールナイトニッポン」放送開始
- ASEAN(東南アジア諸国連合)結成
ファッション
- 流行色は原色
- ミリタリールック再流行
- ビキニ水着流行
- カラーストッキング・網タイツ流行
- ミニスカート流行の全盛期
- 男性にピーコック革命(今まで男性シャツの定番は白色だったが、カラフルに)
発売された商品
- リカちゃん 株式会社タカラトミー 当時の流行のファッションで女の子の友達、お話相手としてデビューしました。今も最先端のファッションで愛され続けるリカちゃん。
- うす焼きサラダ 亀田製菓株式会社 コカコーラにもよく合うそんな"軽さ"をコンセプトに作られたおせんべい。翌年には第17回全国菓子博覧会で「サラダうす焼」が名誉総裁賞受賞。当時は今はおなじみの小分けパックではなく長細い袋に一括に入っていた。
流行語
- 大きいことはいいことだ
- ボイン
- 核家族
型破りでひょうきんな指揮者として人気を博しつつあった山本直純出演のエールチョコレートのCMでのセリフ「大きいことはいいことだ」や、深夜番組「WIDE SHOW 11PM」において司会の大橋巨泉が、朝丘雪路の胸が大きいことを"ボイン"と表現し、そこからボインちゃんというあだ名で呼ぶようになってから流行語となった。 工場が大都市へ立地しだしたことや、女性が専業主婦ではなくパートタイムで働くなどする女性の働き方の変化から核家族(夫婦、親子といった少人数の家族構成)化が進み始めた年であった。