【Solo Stove】ソロストーブレンジャー | 世界で評価される最高の焚き火台
兵庫三菱/姫路三菱ウェブ編集局
記事 : N.Nagasaka | 企画協力 : 株式会社六角形
配信日 : 2020年5月19日 14時50分 JST
今回のWEB編集局は、焚火台『Solo Stove(ソロストーブ) レンジャーキット』のキャンプギアレビュー!!!
今回レビューする『Solo Stove(ソロストーブ) レンジャー キット』は、¥36,300と比較的高価な焚き火台ですが、その実力は如何程か!?Solo Stove(ソロストーブ)の焚き火台の購入を検討されている皆様、参考にしていただければ幸いです。
1. Solo Stove(ソロストーブ)とは?
Solo Stove(ソロストーブ)は、2011年、アウトドア愛好家JEFF JAN(ジェフ・ジャン)によって、小さなガレージから始まったアメリカのアウトドアギアメーカーです。「頑丈・軽量で環境に優しく、燃焼効率もよくて、使いやすい」。Solo Stove(ソロストーブ)は、並々ならぬ情熱によってそんなキャンプストーブ製品を実現し、世界中のキャンパー・ハイカーから評価されてきました。
1人用の小さなキャンプストーブから始まったSolo Stove(ソロストーブ)ですが、ファンからの熱烈な要望を受けてラインナップを拡大。クラウドファンディングサービス『Kickstarter(キックスターター)』を活用して資金を募り、増産するなどして、多くのファンの要望に応えてきました。近年はキャンプストーブだけでなく焚き火台も製作しており、今回ご紹介をする『Solo Stove Ranger(ソロストーブレンジャー)』もそのうちの1つです。
そんなSolo Stove(ソロストーブ)が目指すのは、ユーザーが「What Really Matters(本当に大切なこと)」とつながる瞬間を支えること。家族だんらんの時間や、自然とつながるとき、そばにいられるような製品を目指しているそうです。
2. 開封・付属品の確認
開封の儀
では、「Solo Stove(ソロストーブ) レンジャー キット」を開封していきます!
他のレビューやクチコミにたまにあるようなヘコミは全くありませんでした。開封して取り出してみると、、
銀色に輝くステンレスボディが美しい。こだわりを感じます。そして同封の専用スタンドに載せてみます。
「Solo Stove(ソロストーブ) レンジャー」の重量は約6.8kg、寸法は高さ約31.7cm、直径約38.1cmの円筒形です。当然ですが、折り畳める焚火台と比べると持ち運びはしにくいです。ただ、内部は空洞なので、「レンジャー」自体を他のギアの入れ物にすることもできそうです。
サイズ感や持ち運び利便性
ビール瓶やペットボトルと比較してみると、このようなサイズ感。伝わるでしょうか?
こちらは『レンジャー キット』に付属の「専用スタンド」を内部に格納した状態。
一度使用後に撮影のため汚れています。
スタンドは、熱による地面への影響を最小限に止めるためについています。ここにもSolo Stove(ソロストーブ)の思いが感じられますね。
また、スタンドがあることによって内部に送られる空気が増え、より火が強くなります。ひとつ気になるとすれば、ムダのないデザインゆえに、持つところがないこと(穴に指をかけるのは痛くてムリ) 。滑り止めの軍手などがあれば、手の油をつけずに運べます。
付属の専用ケースに入れてみました。ケースはしっかりしていて、持ち手が2つ付いて運びやすいです。
ほどよい余裕もあり出し入れも難なく行えます。
3. 煙を出さずに燃え盛る「二次燃焼」とは?
さっそく、火を点けていきましょう!
・・・と、その前に。Solo Stove(ソロストーブ) 製品の最大の魅力である「二次燃焼」について少し説明させていただきます。「二次燃焼」とは、簡単に言えば「薪をムダなく燃やし尽くすこと」です。実は、木に火がつく時、木そのものは燃えていません。燃えているのは、熱せられた木が排出する「可燃ガス」です。
しかし、可燃ガスは一度熱を加えるだけでは燃やし尽くすことはできません。燃えきらなかったガスは煙となって上っていきます。 この、一度目の燃焼で「燃えきらなかったガス」をもう一度燃やすこと、これが二次燃焼です。Solo Stove(ソロストーブ) の製品は、空気孔やダブルウォール構造によって空気の流れを作り、効率的に二次燃焼をおこします。これにより、アルコールなどを使わずとも、木や枝葉だけで大きな炎を作ることができるのです。
では、実際に火をつけて確認してみましょう!まずは着火剤と小さめの薪で着火。
少ししたら、太めの薪を追加していきます。みるみるうちに火が育っていきます。まるで我が子の成長のよう(?)
あっという間に大きくなります。しばらくすると、、、
上の通気口からも火が出ています。二次燃焼が起きていますね!美しい・・・。煙も非常に少ないです。効率よく燃えている証拠ですね!シンプルな構造の焚火台では、このようにはいきません。火を育てるのに手間がかかり、煙も多いです。もっとも、その手間を楽しむのがキャンプでもありますが、一度Solo Stove(ソロストーブ) を経験すると、その魅力の虜になってしまう破壊力があります。
火が燃えている様子をYouTube動画で公開しているので、ぜひご覧ください。
4. SoloStoveは料理に使えるのか?
簡単に強い火を起こせる「Solo Stove(ソロストーブ) レンジャー」ですが、キャンプ飯の調理に使うのはどうでしょうか?今回は「ジブリ飯風ベーコンエッグ」と「神戸牛ステーキ」を作ってみました(料理の詳細はキャンプ飯記事として後日配信予定です)。SoloStove(ソロストーブ )の上にステンレスワイヤー網をのせ、フライパンで調理してみました。
フライパン料理は熱量のコントロールが大事
SoloStove(ソロストーブ )に限ったことではないですが、写真のように直接焼き網を載せるだけでは、火力が強すぎるため食材があっという間に焼けてしまいます。焚き火料理ですので、炎が立ち上がっている状態で調理すると豪快で見栄えが良いですが、この状態でフライパン調理するのはなかなか難易度が高いものがあります。炎の吹き上げがひと段落し、熾火(おきび)の状態にすることが重要かと思います。ダイナミックに焼きたい場合は細かいこと考えず炎の勢いに任せていっちゃいましょう!
Uniflame(ユニフレーム)の「ステンレスワイヤー網 150×400」。フライパンはPetromax(ペトロマックス)のシュミーアイゼン
熾火で調理すればGood!!
熾火の状態まで持ってくれば、食材は真っ黒いススだらけにならないですし、熱量も上手にコントロールすることができます。Solostove(ソロストーブ )なら、燃焼効率が非常に良いですので、薪をたっぷりと燃やし20分〜30分程度で頃合いの良い熾火が完成します。熾火は非常に熱量が高いですが、火力を強くしたいときは熾火を集めて重ねて高さを持たせれば良いです。
五徳を活用するとさらにGood!!
高さのある五徳を使うとさらに熱のコントロールが上手にできます。たとえば、『PETROMAX(ペトロマックス) ダッチオーブンパーツ クッキングスタンド』は、レンジャーにフィットするサイズの五徳ですので、効果的にお使いいただくことができるかと思います(もちろん他のフィットする五徳でもOK)。
ダッチオーブンやホイル焼きとは最高の相性
これもSoloStove(ソロストーブ )に限った話ではないですが、焚き火料理はダッチオーブンでの調理が最も向いていると言われています。他にも『ホイル焼き』とも最高の相性なんです。よく焼きイモで見かけるあの光景ですね。アルミホイルに包んでとりあず焚き火の中にぶち込んでおけばOK。採れたてのタケノコのホイル焼きは最高の味でした。
5. 他のSolo Stove製焚き火台との違いは?
Solo Stoveの他の製品と迷っている方もいるのではないでしょうか?大きさを比較してみましょう。
Solo Stoveの種類/サイズ/価格 【キャンプストーブ】
- ライト(Lite) : [高さ14.5cm/直径10.8cm/重さ255g]
ソロストーブライトは最小モデル。約1リットルの水を約10分で沸かすことが可能。価格は8,800円(税込 2020年5月現在)
- タイタン(Titan) : [高さ20cm/直径13cm/重さ467g]
ソロストーブタイタンはライトよりもひとまわり大きい。約1リットルの水を4~6分で沸かすことが可能。持ち運びも簡単でソロキャンパーにも人気。価格は11,000円(税込 2020年5月現在)
- キャンプファイヤー(Campfire) : [高さ23.5cm/直径17.8cm/重さ998g]
ソロストーブキャンプファイヤーはファミリー向けサイズ。タイタンよりも強い火力で約1リットルの水を2~4分で沸かすことが可能。価格は13,200円(税込 2020年5月現在)
Solo Stoveの種類/サイズ/価格 【焚き火台】
- レンジャー(Ranger) : [高さ32cm/直径38cm/重さ6.8kg]
2019年春に日本上陸の最新のソロストーブ。小さ過ぎず大き過ぎずのサイズ感で火力も申し分なく、持ち運びも容易で人気沸騰中。専用スタンドが付属したキットで価格は36,300円(税込 2020年5月現在)
- ボンファイア(Bonfire) : [高さ35.6cm/直径48.3cm/重さ9.1kg]
2017年発売のソロストーブ。重量9kgのビックサイズ。「Bonfire(=たき火、かがり火)」の意味の如く、ソロストーブ焚き火台シリーズの象徴的製品。専用スタンドが付属したキットで価格は44,000円(税込 2020年5月現在)
- ユーコン(Yukon) : [高さ40cm/直径76cm/重さ20kg]
レンジャーと時を同じく発売された超巨大な焚き火台。もはやソロの名前が似つかわしくない風貌と重量。持ち運びも、灰の後始末も2人がかり。専用スタンドが付属したキットで価格は71,500円(税込 2020年5月現在)
人気爆上中のSoloStove レンジャー
ライト、タイタン、キャンプファイヤー、レンジャー、ボンファイアが、庭などでの使用に加えてキャンプなどに持っていくことも想定しているのに対し、ユーコンは家の庭などに据え置いて利用されることを想定しているようです。巨大すぎるので持ち運びには不向きということですね。それでもキャンプへ持っていく猛者はいらっしゃると思います。アメリカなんかだとピックアップトラックの荷台には余裕で載りますからね。そのなかでも「レンジャー」は日本人にも最適なサイズ感との評価が多く、インスタグラムでも「ソロストーブ レンジャー会」なるアカウントが誕生するなど2019年春に日本で発売されて以降、人気急上昇中です。
デリカD:5車載した時のイメージ
サイズ感の目安として三菱自動車のアウトドアに最適なデリカD:5の荷室に置いたイメージです。YETI(イエティ) のクーラーボックス"ローディ25qt"と同程度の大きさです。D:5であれば軽々と車載することができますね。
レンジャーは暖を取るにはどうか?
「レンジャー」と「ユーコン」では、暖かさの届く範囲がかなり違います。今回、実際に使用した感想としては春先のこの時期であれば夜のやや冷える時間帯だとレンジャーの火の暖かさはとても心地が良いです。ただ、ソロストーブのその構造上、通常の焚き火と比べると暖を取るにはやや頼りないので、冬場の寒い時期に暖を取る目的で使うには少々不向きだと感じました。寒い時期のキャンプ、寒い地域にお住みの方であれば、「ボンファイヤー」か「レンジャー複数台」という選択が良いかと思います。ユーコンは試したことはないですが、暖を取るにも十分なパワーを秘めていそうです。
Solo Stove公式HPの画像を編集
6. まとめ
以上、二次燃焼で簡単に大きな火をおこせる焚き火台「Solo Stove(ソロストーブ) レンジャー」のレビューでした!いかがでしたか?? 時間をかけずに大きくて煙の少ない火をおこせますのでキャンプ初心者の方にも非常におすすめできる焚き火台ですし、自然に配慮しているコンセプトも使っていて気持ちがいいです。見た目も美しいステンレススチールのボディ、画像では魅力をお伝え仕切れなかったですが二次燃焼で巻き昇るような炎は見ているだけで時間が過ぎていきます。タイトルの通り、現時点で『最高の焚き火台』といっても過言ではない魅力があるものでした。
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