日産が公開した動画が話題 - 炎天下の車内は恐ろしい事態に...
兵庫三菱Web編集局 | 記事 : N.Yokoyama
配信日 : 2016年8月12日 18時30分 JST
炎天下の車内は70度に達することも
夏も真っ只中になってきました。そんな中、8月初旬に日産自動車が公開した動画が話題になっています。子どもの車内放置による熱中症などの事故を防ぐために公開されたそうです。映像では気温は32度、炎天下の車内を記録した実験映像を公開(約1分間ほどの動画です)。動画のスタート時に表示されている車内温度は26.7度。1時間23分後には54度となり、最大で70度にも達する可能性もあるその車内の映像はショッキングです。
動画:#熱駐症 ゼロプロジェクト by NISSAN
短時間でもダメ 15分で人体に危険なレベルに
炎天下の車内では急激に温度が上昇します。ちょっとだから大丈夫だろうと車を離れてものの十数分で、車内温度は人体に危険なレベルに達します。車内に残された体力の少ない子供やお年寄り、ペットなどは命の危険にさらされます。数分だから大丈夫だろうと思っても大変な事故につながる可能性が高いので炎天下の車内に誰も残さないよう気を付けましょう。
エアコンをつけていても危険
ガソリン自動車のエアコンの場合、駐停車中はコンプレッサーの回転速度が遅くなるので、エアコンの機能が低下します。JAF(一般社団法人日本自動車連盟)によると、車外の気温が33.6℃の真夏日に駐車中の車でエアコンを使用し続けたとき、車内の温度は37.6℃に上昇し、車外の気温より高くなりました。
炎天下の車内温度を効率的に下げるには
このところ私も毎日悩まされていますが、車に乗ろうとすると炎天下で長く駐車していたため座席が熱いし、ハンドルも熱すぎてしばらくは握れない。間違って金具部分を触ってしまった時には軽く火傷します。JAFの調査によると、エアコン(外気導入)をつけて、窓を全開にして走行する方法が最も早く効率的に車内温度が下がるとのことです。
炎天下の車内に置いたら危険なもの
-
ガスライター
日のあたるところに置くと、破裂し発火するおそれがあります。
-
化粧品
ネイルカラーの容器や香水のビンなどは、破裂するおそれがあります。
-
未開封の炭酸飲料の缶・ビール瓶
熱くなると内圧が高まり、変形し破裂するおそれがあります。
-
スプレー缶(エアゾール製品など)
(くもり止めやタイヤのパンク修理剤など) 高圧ガスを使用しているスプレー缶は、破裂や爆発のおそれがあります。
-
ペットボトル
飲み残しの炭酸飲料や清涼飲料水などを、キャップを閉じたまま高温の場所に長時間放置すると、変形し破裂するおそれがあります。
-
電池
電池は液漏れや発火、破裂をするおそれがあります。
参考サイト:暑い日の車内にひそむ危険(東京海上日動火災保険株式会社)