MURACO NIMBUS 4P|初張り徹底レビュー!|ムラコニンバス4P
兵庫三菱/姫路三菱ウェブ編集局
記事 : N.Nagasaka | 企画協力 : 株式会社六角形
配信日 : 2020年12月23日 9:00 JST
ニンバス4Pを購入!
こんにちは!
近年、人気急上昇中の新興キャンプブランド「muraco(ムラコ)」。今回は、2018年に発売された2〜4人用のキャンプ用テント『ニンバス4P』を購入したので、ブランドの紹介から商品レビューまで徹底的にやっていきます!是非参考にしてくださいね。
なお、記事に使っている動画は非常に軽量・無音です。パケットのご心配はなさらずに!
金属加工の工場から生まれたブランド「muraco(ムラコ)」とは?
ブランドの成り立ち
muraco(ムラコ)は、埼玉県で1974年から金属加工業を営む株式会社シンワが母体のブランドです。シンワの二代目社長・村上卓也さんが2016年に立ち上げました。
はじめは家業を継ぐのが嫌だったという村上さん。大学卒業後は別の業界でしばらく働いていました。それでもいざ家業を継ぐと、加工の技術習得から経営的な仕事まで、のめり込んで働いたそうです。その中で、新規事業として注目したのがアウトドア製品の開発。0.01mmの誤差を許さない金属加工の技術を活用し、他の技術をもつ会社とも協力して実現したのが、muraco(ムラコ)でした。既存の考えにとらわれない製品設計を信念に、革新的な製品を送り出しています。
止まらない人気
業界では新興ブランドであるムラコ。しかしその人気は急上昇中です。著名な俳優や建築家が使っていることもあり、認知されるようになってきたそう。この人気の理由の一つが、ブランドの代名詞である「ブラック」の製品の数々でしょう。これまでは使われることが少なく、キャンプ場で被りにくい色です。シビアにクオリティを求める職人気質がベースにありながら、スタイリッシュで機能的。人気が出るはずですね。
muraco(ムラコ) ニンバス4P 基本情報
ニンバス4Pは、2018年発売の2~4人の3シーズン(春夏秋)キャンプ用テント。分類的にはドーム型テントに入るのでしょうが、入り口の形など、非常に独特な形をしています。現在、公式サイトでは品切れですが、各種通販サイトでは残っている場所もあります。 ちなみに、同ブランドの「ブラックビーク」は、ニンバスと同じ形の黒色バージョンです。
基本情報
- 価格:¥58,000 + tax
- サイズ:
- 設営時:W260 × D380 × H155 cm
- 収納時:W55 × H22 × D22 cm
- 重量:3,441 g
- 同梱物:
- フライシート
- インナーテント
- フレームポール × 3
- ペグダウン用ロープ × 6
- テンショナー(TRIANGLE TENSIONER × 6)
- ペグ(ANGULAR NAILS × 12, Y-SHAPED PEGS × 6)
- スタッフサック
- ※グラウンドシートは別売(¥6,300 + tax)
設営の流れ
ニンバス4Pは4人用のテントですが、設営は一人でも可能です!ここからは、実際に設営する手順を示しながら、注目すべき良い点と悪い点を述べていきます。
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スタッフサックからセットを取り出す
スタッフサックすらもスタイリッシュなデザイン。内容物も、全て「ニンバス グレー」です。
ペグは2種類。ANGULAR NAILS × 12, Y-SHAPED PEGS × 6が付属です。
- ポールを組み立て、フライシートのスリーブに通します。
ポールは3本付属。こちらは韓国のメーカーYUNANの"Ultra Light"。テントポールは伸ばすと取り回しにくくて困ることも多いですが、こちらは細くて軽く、しなりやすいため、とても扱いやすいです。
2本の長いポールはグレーのスリーブ、短いポールは黒のスリーブに通します。テントの生地には「リップストップナイロン」という軽量高強度のものが採用されており、そのためかポールが面白いくらいスムーズに通せます。楽しいです。
- フライシートを立ち上げる
3本のポールを通せたら、各ポールの端をグロメットに入れて、フライを立ち上げます。
立ち上げは簡単。ポールが非常にしなりやすい上に、各所に調整可能なテンショナーがついているためです。他のテントでは大変になりがちな立ち上げですが、風が強くなければ一人でできてしまいます!これは素晴らしいです。 - インナーテントを取り付ける
ニンバスのインナーテントは吊り下げ式。フライシートが立ち上がれば、あとは中に入ってインナーテントを取り付けるだけです。 インナーテントは、四隅をバックルで、その他を留め具にフックをひっかけることで固定します。片手でできます。
本来は、インナーテントと地面の間にグラウンドシート(別売)を敷く必要があります。石などの刺激からテントを守るためです。最初からつけてほしい...!
- ペグダウン
今回は全てとめませんでしたが、実際のキャンプでは風で吹き飛ぶのを防止するためペグダウンをする必要があります。先ほども書きましたが、ニンバスにはペグが2種類、計18本付属しています。これに対し、ペグダウンできるループやロープは、全部で16箇所あります。
- 設営完了!
- インナーテントを外す
留め具は硬めですが、捻るようにすれば片手で外せます。
- フライシートを崩し、ポールを抜く
ポールは引いて抜こうとすると、中でポールが外れてしまったりするので、押し出すのが良いです。
- フライシートを縦長の形に畳み、その他の道具を置いて巻き込む
- スタッフサックに入れて撤収完了
別売のグラウンドシートを入れるためか、スタッフサックはかなりゆとりを持って作られています。多少適当に畳んでも入りますし、入れてからバックルで引き締められるので、とても撤収しやすいです。
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設営がしやすい!
構造自体がシンプルなのもありますが、ポールや生地がこだわり抜かれており、それらの総和として、設営の簡単さをはじめとした扱いやすさを感じます。
- 綺麗な見た目の反面、汚れが気になる
美しい色と独特な形で、非常に良い佇まい...。同じくムラコの人気商品「OCTA SPARK」タープと並べると、この通りです。統一感があり、揃えたくなってしまいます。キャンプ場では被りにくそうですね。
ただ、この色ゆえにやはり気になるのは、汚れ。今回も地面の砂がテント底面に付き、とても目立ってしまいました。おがくずもまあまあ目立ちます。こまめに手入れする必要がありそうです。
- 特徴的な入り口と、広くて使い勝手の良い前室
ニンバスの特徴である、二つの入り口と広い前室。まず、正直、二つの入り口に関してはそこまでメリットを感じません。一つあげるとすれば、開放感でしょうか。家の部屋に窓が二つあると開放的なのと似た感覚です。
一方、160cm✕200cmの前室にはメリットを感じます。初めは微妙な広さかなと思っていましたが、二人くらいなら、ミニチェアを置いて座れそうな広さでした。荷物置きとしても使えそうですし、使い方の幅は意外と広そうです。
- 吊り下げ式ゆえの2つのメリット
インナーテントが吊り下げ式のため、「濡れずにインナーを設営・撤収できる」「シェルターとしても使える」という二つのメリットがあります。
特に後者はは要注目。シェルター状態ならコットを置くことはできる広さなので、使い道が広がります。 - インナーテントのサイズ感。4人で寝るのはきつそう?
続いて気になるインナーテントのサイズ感。結論から言うと、4人で寝るのは少しきついです。こちらの動画をご覧ください。
左にいるのが平均身長の男性、転がっているのが小柄めの女性ですが、4人だと余裕はあまりないことがわかります。3人で快適くらいでしょうか。
高さは約150cmと、成人男性がお辞儀して背中の上部が天井に当たるくらいです。ちなみに、動画にも映っていますが、小さなポケットがインナーテントの両サイドについています。 - 各所のロープに足がひっかかりそうになる
ニンバスの独特の構造を実現するため、白くて平たいロープが3本、入り口と中心に這っています。カマボコ型テントなどでは一般的で、どうしても必要なものですが、やはり少しジャマですね...。足を取られないよう気をつけましょう。
- ベンチレーション(通気口)は、外からしか開けられない
これはそこまで大きなデメリットではないですが、ベンチレーションを開けるにはいったん外に出る必要があります。
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撤収の流れ
テントの撤収手順についても述べておきます。こちらも一人で十分に可能です。
実際に設営してわかった!良い点、悪い点
ここまで、実際に設営・撤収をしてみて、良い・悪いと感じた点を軽くまとめます。
最後に
ユニークなバックグラウンドを持つ新進気鋭のブランド「muraco(ムラコ)」のテント「ニンバス 4P」を徹底レビューしてみました。いかがでしたか。 レビューの少ない製品ですので、迷われている方も多いかもしれません。参考にしていただけると幸いです!