新型デリカD:5登場!デリバリーカー(初代)から本格RV(5代目)へのデリカの歴史
兵庫三菱Web編集局 | 記事 : A.Sato
配信日 : 2019年1月26日 18時00分 JST
みなさんこんにちは! デリカ:D5がビックマイナーチェンジをし、2018年11月21日より予約販売受付を開始し、ついに来月(2019年2月)が販売予定時期となります! そこで、今回はデリカの歴史を振り返っていきたいと思います!
66-67's Cars 目次
- 本日の主役は...。
- 1968年デリカ0.6tトラック・1969年デリカバン/デリカコーチ
- 1979年デリカ スターワゴン
- 1986年デリカ スターワゴン・バン
- 1994年デリカ スペースギア
- 2007年デリカ D:5
- 凄いぞビッグマイナーチェンジ!デリカ D:5の変化を少し見て見ましょう!
本日の主役は"デリカ"くんシリーズ!
デリカD:5のビックマイナーチェンジが行われるので、ぜひデリカの歴史を振り返っていきたいと思います! 1968年の7月に発売された0.6t積キャブオーバー型(エンジンの上に運転席がある構造)のコマーシャル(商用)トラックデリカからデリカの歴史は始まりました。
デリカトラック [三菱]
発売年月日 | 1968年(昭和43年) 7月1日 |
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全長×全幅×全高 (mm) | 3800×1540×1830 |
最高速度(km/h) | 115 |
販売当時価格(円) | 405,000/445,000(デラックス) |
前の記事で3輪トラックのミゼットもそうなのですが1950年代後半からデリカトラッックが販売される時代までに小売業、卸売業、製造業などを中心に小型の商用トラックの需要がぐんぐん伸びていました。 そんな頃に登場したのがこのデリカトラックです! 他の小型商用トラックと比べて、2つ特徴があります。 1つ目は、今の軽トラでは主流かもしれませんがキャブオーバータイプということです。 キャブオーバーというのはエンジンが運転席の下に配置されていてボンネット前にエンジンルームを設ける必要がないので全長の全てをキャビンと荷台に費やすことができます。 小型商用トラックユーザーの多くの要望であった広く、低く使い勝手の良い荷台や、キャビンの高い居住性を実現することができました! 2つ目は、小型商用4輪トラック初の3人乗りキャビンということです。 その他にも内装においては、フロントガラスや換気、遮音性と多くの事に配慮し居住性の良さがアピールポイントでした。
1969年デリカコーチ
デリカコーチ [三菱]
発売年月日 | 1969年(昭和44年) 4月1日 |
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全長×全幅×全高 (mm) | 3860×1540×1795 |
最高速度(km/h) | 115 |
販売当時価格(円) | 580,000/630,000(デラックス) |
待望の乗用車デリカの初代が登場しました! デリカトラックへの暑い支持が得られデビューの翌年にデリカライトバン、デリカルートバンと同時にデリカコーチがデビューしました。 それぞれキャブオーバータイプの強みをデリカコーチは乗用車として居住性の向上へ、バンタイプは商用車として働く上での利便性の向上をはかり荷室へとキャブオーバータイプの強みを活かしています。 こうして乗用車としてのデリカの歴史が始まりました! そこで何と言っても注目したいのがスタイリングです!私の旧車に対する好きが始まっています! 外装のカラーはスタンダードがアイボリーのモノトーン、デラックスが裾がアーゲートグリーン(アーゲートという天然石のような深緑)のツートン。 内装はレザー張りシート、赤と黒のうね織りカーペットです。コーチは9人乗りなので最前列もベンチシートになっております。
おまけですが、1972年には屋根がピヨんと飛び出すキャンピングカーがあったんです! 標準装備で上段ベッドとハンモック、カーテンが付き、オプションではキッチン台ガスレンジも設置することが可能でした。
1979年デリカ スターワゴン
デリカスターワゴン [三菱]
発売年月日 | 1979年(昭和54年) 6月25日 |
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全長×全幅×全高 (mm) | 3990×1690×1800 |
販売当時価格(円) | 1132,000/1007,000 |
2代目はデリカスターワゴンです! フルモデルチェンジまでに10年も経っているのでスタイリングがかなり変わっています。 デリカトラック、デリカコーチでは丸みのあるスタイルで可愛らしい雰囲気でしたが、デリカスターワゴンでは全く対照的で角のしっかりあるボクシースタイル(箱型)でクールなスタイルになりました。 また、全長と全幅が100mm以上大きくなっているので積載量も多く、タフさが感じられます。 私がとてもいいなと思ったのはシートのデザインです。 前はレザーシートでしたが、全席ファブリックシートです 布だからこそできるこのマルチカラーストライプ(3種類以上のカラーが使用された様々な太さのストライプ)のデザインですね。70年代頃のマルチカラーストライプのバギーパンツを履くのが夢です...。 1982年に発表されたモデルは日本初のワンボックスワゴンでの4WDでした。 70年代頃のマルチカラーストライプのバギーパンツを履くのが夢です...。
1986年デリカ スターワゴン
デリカースターワゴン [三菱]
発売年月日 | 1986年(昭和61年) 6月19日 |
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全長×全幅×全高 (mm) | 4460×1695×1975 |
販売当時価格(円) | |
2WD 2000 | 1,184,000(DX)/2,156,000(EXCEEDクリスタルルーフ) |
2WD 2500
ディーゼルターボ |
1,595,000(XL)/1,965,000(GLX) |
4WD 2000 | 1,641,000(XL)/1,944,000(GLX) |
4WD 2500
ディーゼルターボ |
1,941,000(XL)/2,517,000(EXCEEDサンルーフ) |
開発自体は3年前から始められデビューとしては7年後となりました。 さっきもかなり変わったと言いましたが、かなり変わったどころの騒ぎじゃなくなりましたね! やっと、あ!見たことある!週末バリバリキャンプやらアウトドアを楽しんでいるんだろうなぁという雰囲気が出てきましたね! 何と言ってもフロントガードバー(白いバーのことです)がタフさを演出しています。 ボディーに大きく書かれた4WDの文字からもわかるように4WD=デリカという1982年の強烈なデビューから根付いていました。 またまた、ボディーもかなり大きくなっており居住性がアップしています。今回はシートのレイアウトに変化があり2列目シートにウォークスルーが設けられました。 そして、シートが時計回り反時計回りへと回転することができるので対面シートにもできる上、全てのシートがフルリクライニングなので、フルフラットにもなります! 耐久性の面からもキャブオーバーからセミキャブオーバーへの移行の話が出ていたのですが、モノコック構造(フレーム無しでボディー自体を強化した構造)にすることで移行することなく問題が解決されました。
1994年デリカ スペースギア
デリカスペースギア [三菱]
発売年月日 | 1994年(平成6年) 5月12日 |
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全長×全幅×全高 (mm) | 4,685×1695×2060 |
販売当時価格(円) | |
2WD | 1,991,000(X)/3,128,000(SUPER EXCEED) |
2WD ロング
ディーゼルターボ |
1,873,000(G)/3,796,000(ROYAL EXCEED) |
4WD | 2,307,000(XG)/3,702,000(SUPER EXCEED) |
4WD ロング
ディーゼルターボ |
3,201,000(EXCEED-II)/4,408,000(ROYAL EXCEED) |
時代の変化とともに車が人とともにするシーンは変化していくんだと感じますね。 このスペースギアはこれからのRVに求められる安全性、スペースユーティリティ、多機能性、基本性能といった要素を追求した本格RVをコンセプトにデビューしました。 エンジンレイアウトが変わり、フロントに移動したことから大容量エンジンに置き換えることが可能となりオフロードドライブなどタフな走行をできるためよりアウトドアに適したものとなりました。 そしてフロントにエンジンが来ることで車内の床がフラットになり居住性もアップします。 4代目でお話することになりましたが、"デリカ"の由来は"デリバリーカー"から来ておりバリバリ働く車だったのですが、今ではすっかり4WDであったり、本格RVという印象が高まっていますね。
2007年デリカ D:5
デリカD:5 [三菱]
発売年月日 | 2007年(平成19年) 1月31日 |
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全長×全幅×全高 (mm) | 4730×1795×1870 |
販売当時価格(円) | 2,614,500(M)/3,412,500(G-Premium) |
すっかり現代の車がやって参りました!現行5代目デリカD:5の登場です。 全ての車を振り返ってみるとイメージの変化がこんなに大きい車は珍しいなと感じます。 私が好きな旧車たちが復刻版として登場する場合は大体かっこいいクーペのままなのですが(1番好きな車は違いましたが...)、私の中でデリカはすっかりイメージが変わっていった車でした。 まずはトラックに始まり、商用車らしさの残る乗用車から、一気にビュンビュンオフロードも走れてしまう本格RVであまりアウトドアを行わない人には手を出しづらいかなぁ...という印象でしたが、D:5は一気に身近でありながら本格的なアウトドアも楽しめてしまうとても万能な車になりましたね。 デリカD:5の良さはぜひ実際に触れて感じてもらいたいなと思っております。 私がとても大好きなあのイベントについてご紹介いたします! 三菱が年に何度か各店舗で開催しているイベントにおいて木の丸太を模した板や、数段の階段、そして最後にはCMでもおなじみ45度という急な坂をぐんぐんと三菱の4WD車たちで登ってしまうというイベント(イベント詳細)を行っておりどなたでも参加(プロドライバーの方の運転に同乗)することが可能なんです! 45度って定規とかでみるとそんな大したことないんちゃう?というイメージなのですが、実際に登っていただき、窓をのぞいてみると...ビックリ!空を飛んでるかのような気持ちでした! ぜひ、デリカD:5を体験を通して"実感"してみてください!
凄いぞビッグマイナーチェンジ!デリカ D:5の変化を少し覗いてみましょう!
ランサー 1600GSR(A73型) [三菱]
発売予定年月 | 2019年(平成31年) 2月 |
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全長×全幅×全高 (mm) | 3965×1525×1360 |
デリカD:5のビックマイナーチェンジということですが、フルモデルチェンジじゃないならそんな変わらないのではないですか?と思われる方も多いかと思います。 ですが...ビッグと付いてるだけあって、デリカD:5の印象がガラッと変わりました! 一番はデザインの大幅な変化から見ていきましょう!
Exterior
デリカD:5
NewデリカD:5
NewデリカD:5 URBANGEAR
どうでしょうか?フロントから受ける印象がかなり違って見えます。現在のデリカD:5(以下:デリカ)という印象がついておりアクティブに悪路走行しそうですが、新しいデリカD:5(以下:New デリカ)に関してはラグジュアリーなミニバンの印象を受けます。 最低地上高が210mmから185mm視覚的にも、あれ?車の車高が低くなってしまった?と感じるのですが実際にはデリカはエンジンマウントの下にメンバー、その下にカバーが付けられていたのですがカバー無しでの測定値で表されています。しかしNewデリカはカバー込みでの測定値となっており、エンジンマウントも変更になりメンバーがなくなりカバー自体のサイズに大きな変化はないので今まで走れた道が走れなくなるということはないです! 視覚的に感じるのは裾がデリカは傾斜がついており内側に折り込まれるようなデザインで全体的に丸みを感じるのに対し、Newデリカは裾がストレートにおりているスタイルで全体的に角のしっかりした箱型に近いものになっています。 また、フロントマスクのサイズも大きくデザインのインパクトも大きいので存在感がかなりあります。 それによりミニバンという印象が強まったのですが、このスタイルでオフロードもしっかり走れるというギャップが素敵です! ディーゼル&4WDの一本に絞られ、トルクupとATの8速化からも動力性能がアップしております!
Interior
デリカD:5
New デリカD:5
NewデリカD:5 URBANGEAR
続いてインテリアから見てこようと思います。 一番注目してほしいインパネ周りを比較していきます! 木目調のパネルがとても印象的で素敵です!デリカはシンプルな内装で気負いすることなくドライブに専念してワイワイと楽しむことができます! 一方のNewデリカは艶のある木目調のパネルがとても綺麗でドライブも楽しみつつ内装からラグジュアリーな空間自体も楽しむことができます! また、木目調のパネル等は水平を基調とすることで車体が揺れた際にバランスを保つための安定性も考えられています。 2項目でのご紹介になるのですが、アクティブかつラグジュアリーなドライブを楽しめるNewデリカとさらに都会派なドライブに重点を置いたNew デリカD:5 URBANGEARという2パターンのラインナップとなっており、フロントマスク、インパネ周り、シートといった箇所のデザインに大きな違いが見られます。 NewデリカD:5は幹が二股に別れた部分に現れるサバ杢を、New デリカD:5 URBANGEARは根の近くの瘤にできる希少価値の高いバール杢をモチーフにしています! 私は深い青色のバール杢がお気に入りです!
もっと新型デリカD:5が知りたい!
本サイト内で新型デリカD:5の予約受付ページがございますのでぜひこちらをご覧ください!
参考サイト一覧
三菱デリカD:5新型、先代との違いは? きょう予約開始 予定価格、約385~425万円
三菱 新型デリカD:5 詳細解説|2019年春にいよいよ発売、しかしフルモデルチェンジではなくビッグマイナーチェンジだった!