【オランダ編】EV/PHV/PHEV 年間 販売台数ランキング TOP20【2017年 最新】
兵庫三菱Web編集局 | 記事 : M.Saito
配信日 : 2018年3月18日 16時00分 JST
2017年 / 年間販売台数 TOP20 / オランダ
集計期間 : 2017/01/01〜2017/12/31
集計エリア : オランダ全体
2017年間販売台数オランダのトップは「テスラ モデルS」
オランダにおいて、EV/PHV/PHEVが2017年間で9191台販売されました。昨年2016年間は2万3114台販売され、前年比は60.2%減(1万3923台減)です。
2017年トップは「テスラ モデルS」で2077台でした。日本車では7位に513台で「日産 リーフ」、12位に85台で「三菱 アウトランダーPHEV」がランクイン。
| 2017年 累計 | 前年比 | |
| 1.Tesla Model S | 2077 | +20.5% |
| 2.Tesla Model X | 1239 | +190.8% |
| 3.Volkswagen e-Golf | 949 | +592.7% |
| 4.Hyundai Ioniq Electric | 923 | +804.9% |
| 5.BMW i3 | 879 | +74.0% |
| 6.Renault Zoe | 781 | +326.7% |
| 7.Nissan Leaf | 513 | -22.9% |
| 8.Opel Ampera-e | 228 | --- |
| 9.Volvo XC90 PHEV | 143 | -93.5% |
| 10.Porsche Panamera PHEV | 130 | +664.7% |
| 11.Mercedes GLC350e | 115 | +202.6% |
| 12.Mitsubishi Outlander PHEV | 85 | -93.8% |
| 13.Smart Forfour ED | 82 | --- |
| 14.BMW 530e | 80 | --- |
| 15.Mini Countryman PHEV | 76 | --- |
| 16.Volkswagen e-Up! | 76 | -5.0% |
| 17.Kia Soul EV | 75 | +25.0% |
| 18.T. Prius Plug-In (Gen I&II) | 66 | --- |
| 19.Porsche Cayenne Plug-in | 62 | -41.5% |
| 20.Mercedes B250e | 57 | -51.2% |
オランダ 完全EV化に一歩近づく2017年
2017年 / 年間販売台数 月別推移 / オランダ
| 2017年 | 2016年 | 前年同月比 | |
| 1月 | 717 | 565 | +26.9% |
| 2月 | 490 | 465 | +5.4% |
| 3月 | 822 | 1161 | -29.2% |
| 4月 | 357 | 882 | -59.5% |
| 5月 | 588 | 641 | -8.3% |
| 6月 | 958 | 899 | +6.6% |
| 7月 | 442 | 774 | -42.9% |
| 8月 | 696 | 952 | -26.9% |
| 9月 | 1131 | 1701 | -33.5% |
| 10月 | 834 | 1487 | -43.9% |
| 11月 | 1089 | 2206 | -50.6% |
| 12月 | 1067 | 11132 | -90.4% |
2017年 PHV/PHEVの優遇制度廃止
2016年まで、オランダではPHV(PHEV)もEVとほぼ同等の優遇施策が受けられていました。例えばオランダには「カンパニーカー」という、 企業が従業員に車を貸与する制度があり、EVまたはPHV(PHEV)を採用した企業には購入価格の一部を経費として計上できる優遇措置がされています。また、カンパニーカーの利用者に対して、通常車両価格の25%が課税対象ですが、EVの場合は4%、PHV(PHEV)の場合は15%を課税対象としていました(2016年時点の制度)。
しかし「2025年までにEV以外の販売を禁止する」と決定したオランダでは、近年EVに重点が置かれつつあり、2017年から2020年にかけて徐々にPHV(PHEV)も通常の車と同等な扱いになってきています。
先述したカンパニーカー制度については、カンパニーカーとしてPHV(PHEV)を適用した場合の優遇措置が2016年に廃止され、PHV(PHEV)も個人所得の課税対象となりました。
参考
- 「一石三鳥」で電気自動車／プラグインハイブリッド車普及に成功したオランダ - 日経デジタルヘルス(2014/11/12)
- 2016年の環境関連税収は前年比3％増、PHV優遇廃止も影響 - JETRO(2017/10/13)
- EV SALES IN THE NETHERLANDS REACHED ALL-TIME HIGH IN DECEMBER 2015 - EVobsession(2016/3/7)
一方、販売台数の伸ばしたEV
制度廃止の影響により、オランダは2017年EVとPHV(PHEV)合わせた全販売台数は前年と比べ落ちてしまいましたが、EVとPHV(PHEV)で分けて見ると、PHV(PHEV)の場合、前年と比べ販売台数は落ち込んでいるものが多く、EVの場合は伸びているものが多く見られます(上記のTOP20を見てもランキング上位はEVが占めています)。
2017年間で前年より販売台数は落としたものの、オランダにとって、2017年度は完全EV化への一歩になった年ではないでしょうか。
本データは、EV/PHV/PHEV販売台数調査ブログEV SALESでの公表データを元に作成しています。実際の販売台数と多少誤差があることもございます。おおよその目安としてご参照いただけますよう、予めご了承ください。
