【ヨーロッパ全体】EV / PHV / PHEV 販売台数ランキングTOP20【2017年上半期】
兵庫三菱Web編集局 | 記事 : M.Saito
配信日 : 2017年9月18日 15時10分 JST
ヨーロッパ全体 販売台数
2017年上半期 | 前年比 | |
1.Renault Zoe | 17146 | +44.4% |
2.Nissan Leaf | 11007 | +0.7% |
3.BMW i3 | 10260 | +109.9% |
4.Mitsubishi Outlander PHEV | 9294 | -20.2% |
5.Tesla Model S | 6580 | -3.8% |
6.VW Passat GTE | 6314 | +36.2% |
7.Mercedes GLC350e | 5944 | --- |
8.Tesla Model X | 5613 | --- |
9.BMW 225xe Act. Tourer | 5132 | +155.0% |
10.BMW 330e | 5032 | +115.6% |
11.Audi A3 e-Tron | 4026 | +19.8% |
12.Volvo XC90 T8 PHEV | 3940 | -26.7% |
13.VW e-Golf | 3828 | -1.9% |
14.BMW X5 40e | 3247 | +26.2% |
15.VW Golf GTE | 3195 | -78.2% |
16.Hyundai Ioniq Electric | 2664 | --- |
17.Mercedes C350e | 2310 | -86.3% |
18.Kia Soul EV | 2214 | +17.2% |
19.Nissan e-NV200 / Evalia | 2166 | +52.9% |
20.Audi Q7 e-Tron | 2019 | --- |
フランスで大人気「ルノーZoe」がトップ
(参照:renault)
ルノーZoeが2017年上半期で販売台数1万7146台を記録し、トップになりました。Zoeは車両価格約270万円、航続距離400kmという実用的で可愛らしい見た目の超コンパクト電気自動車です。
図は2017年上半期のZoeの販売台数を国ごとに分けたもので、2017年上半期の販売台数のうち、53.9%をフランスが占めています。フランス国内でのZoeの人気ぶりがうかがえます。
2位の日産リーフ、新型登場
(参照:nissan)
2位にランクインした日産リーフですが、新型が新しく発売されます。
2017年9月6日に日産自動車が新型リーフを初公開し、2017年10月2日に国内で販売を開始すると発表しました。新しく開発した40kWhのバッテリーにより、満充電の航続距離が従来モデルよりも40%増した400kmになりました(JC08モード)。また、高速道路の同一車線でアクセル、ブレーキ、ステアリングを自動で制御する「プロパイロット」、ボタン操作によって自動で駐車できる「プロパイロットパーキング」が採用されました。社内スペースも広くなり、外観も「電気自動車」をイメージさせないスタイリッシュなデザインになりました。パワーアップした新型日産リーフですが、315万360円から399万660円と、従来とあまり変わらない価格設定です。また、2018年は充電池の容量がアップした60kWhバージョンの投入が予定され、航続距離がさらに長くなることが期待されます。
改良された「BMW i3」、販売台数昨年よりアップで3位
(参照:BMW)
i3は、2016年の秋に改良され現在はフル充電で390km走ることができます。さらに、航続距離を伸ばすレンジエクステンダー搭載のモデルでは、充電なしで511km以上の走行が可能です。この距離は東京から大阪まで行くことができる距離であり、走行距離の短さがネックと思われがちな電気自動車のイメージを払拭する車です。
i3の2016年上半期は販売台数4886台で7位でしたが、走行距離などの改良もあって2017年上半期は1万260台で3位にランクアップ。また、i3の2016年と2017年のヨーロッパでの販売台数の同月比は以下の通りで、改良前である昨年に比べ販売台数が伸びているのがわかります。
2016年 | 2017年 | 前年比 | |
1月 | 724 | 1818 | +151.1% |
2月 | 795 | 1455 | +83.0% |
3月 | 1035 | 1784 | +72.4% |
4月 | 859 | 1562 | +81.8% |
5月 | 629 | 1629 | +159.0% |
6月 | 573 | 1634 | +185.2% |
ヨーロッパ全体の販売台数は昨年の34.8%増
2016年上半期のヨーロッパ全体の販売台数は9万8788台でしたが、2017年上半期は13万3156台と、昨年より3万4368台アップ(34.8%増)。また、図は各年の上半期の販売台数の推移ですが、世界全体でも増えているように、ヨーロッパでも販売台数がますます増えていることがわかります。
大手メーカーで電気化計画を進める
欧州大手メーカーが今、自動車の電気化計画を次々に発表しています。メルセデス・ベンツは2022年までに製造する全車種を電気化すると発表し、フォルクスワーゲンは2030年までに自社の300種類のモデル全てに、電気自動車版を提供するとしました。BMWは2020年から電気自動車を大量生産する計画のため現在準備をしており、ボルボは2019年から全車種を電気自動車とプラグインハイブリッド車にすると発表しています。欧州の自動車大手メーカーでは電気自動車へのシフト計画が進められており、今後ますます電気自動車の販売は加速していきそうです。
参考資料
- メルセデス・ベンツが2022年までに全車種を電気化 - TechCrunch Japan (2017/09/12)
- 独VWのCEO:30年までに全300モデルの電気自動車版を提供へ - YAHOO!ニュース (2017/09/12)
- BMW、2020年に電気自動車の大量生産を開始すると発表 - Autoblogjapan (2017/09/11)
- ボルボ、全車種をEV・ハイブリッドに 19年から - 日本経済新聞 (2017/07/05)
本データは、EV/PHV/PHEV販売台数調査ブログEV SALESでの公表データを元に作成しています。実際の販売台数と多少誤差があることもございます。おおよその目安としてご参照いただけますよう、予めご了承ください。