日本のガソリン価格は、高い?安い?
兵庫三菱Web編集局 | 記事 : N.Yokoyama
配信日 : 2017年7月5日 17時00分 JST
兵庫三菱編集局では毎月ヨーロッパや米国の自動車事情を配信しておりますが、今日はガソリン価格について。ふと、日本のガソリン価格は世界的に見て安いのか、はたまた高いのか、気になったので調べてみました。
欧州でもっともガソリン価格が高い国はオランダ
上記グラフは、ヨーロッパのガソリン50Lあたりに必要となる価格になります。ヨーロッパで最も高い国がオランダ76.05ユーロ(9,765円)、最も安い国がルーマニアで49.43ユーロ(6,347円)となっています。
ヨーロッパでもレギュラー/ハイオクがあるのか
日本でガソリンというと、レギュラーガソリン、ハイオクガソリンと2種類ありますが、ヨーロッパではどうでしょうか。ヨーロッパ、例えばドイツでは3種類あるようです。
- Benzin Bleifrei (オクタン価 91)
- Super Bleifrei (オクタン価 95)
- Super Plus (オクタン価 98)
日本でいうハイオクガソリンは、ヨーロッパでは「Super」と呼ぶようで、オクタン価(RON)によって分類されます。日本のレギュラーガソリンはだいたいオクタン価 90、ハイオクガソリンはオクタン価 100ということなので、上記グラフはオクタン価 95の燃料での計算となるので、日本のレギュラーガソリンとハイオクガソリンのちょうど中間あたりでの計算になります。
オクタン価について詳しくはこちら(→オクタン価 -wikipedia-)
日本のガソリン価格は欧州では最安値
日本のガソリン価格をヨーロッパ各国と比較してみると、日本のガソリン価格はヨーロッパでは最安の部類であることがわかります。ヨーロッパのガソリン価格は税金の関係もあって、かなり高いんですね。
ガソリン[オクタン価 95] 50Lあたりに必要なコスト (2017年6月現在)
ヨーロッパ各国+日本のデータでランキング
- オランダ 76.05ユーロ / 9765円
- イタリア 75.15ユーロ / 9649円
- ギリシャ 73.90ユーロ / 9489円
- フィンランド 73.30ユーロ / 9412円
- デンマーク 72.81ユーロ / 9349円
- ポルトガル 71.40ユーロ / 9168円
- スウェーデン 69.86ユーロ / 8970円
- アイルランド 67.95ユーロ / 8725円
- ドイツ 67.65ユーロ / 8686円
- フランス 67.18ユーロ / 8626円
- イギリス 65.77ユーロ / 8445円
- マルタ共和国 65.50ユーロ / 8410円
- ベルギー 65.17ユーロ / 8368円
- スロベニア 62.56ユーロ / 8033円
- スロバキア 61.95ユーロ / 7954円
- クロアチア 61.58ユーロ / 7907円
- キプロス 59.68ユーロ / 7663円
- スペイン 59.12ユーロ / 7591円
- オーストリア 57.80ユーロ / 7421円
- エストニア 57.75ユーロ / 7415円
- チェコ 57.22ユーロ / 7347円
- ルクセンブルグ 56.90ユーロ / 7306円
- ラトビア 56.11ユーロ / 7204円
- ハンガリー 55.52ユーロ / 7129円
- リトアニア 55.41ユーロ / 7115円
- ポーランド 52.07ユーロ / 6686円
- 日本 51.36ユーロ / 6595円
- ブルガリア 50.55ユーロ / 6491円
- ルーマニア 49.43ユーロ / 6347円
日本の数値はハイオク(オクタン価:100)で算出、円換算は2017年7月5日時点で算出
ヨーロッパのガソリン価格の高さが、もしかしたらヨーロッパでのディーゼル車の割合が高いことであったり、EVやPHEVの普及が進んでいる一因なのかもしれません。このあたりの相関関係はまた調べていきたいと思います。