テスラモーターズ / 天才経営者イーロン・マスク率いる電気自動車メーカー
最近はもっぱら電気自動車やプラグインハイブリッドカー(PHEV)にフォーカスした記事ばかりを書いている兵庫三菱神戸店のブログ担当です。ネットでニュースを読むのが好きなんですが、最近のニュースを読んでいると、名前を聞くことが多くなってきた『テスラモーターズ』(以下、テスラ)という企業があります。テスラは、アメリカの電気自動車会社で、いま、世界で最も注目を浴びている企業のひとつです。テスラなんてあんまり知らねーよという人のために、テスラはどんな企業なのか、何がスゴいのか、そのあたりをこれから何回かにわたって特集していきたいと思います。
テスラのCEOはあの天才経営者イーロン・マスク
まず、テスラいちばんの魅力は、天才経営者と世界から注目されているイーロン・マスクが最高経営責任者(CEO)として率いる会社ということです。このイーロン・マスク、日本ではまだそれほど知名度が高いとは言えないんですが、アメリカでは故スティーブ・ジョブズと並び称されるほどの経営者で、オンライン決済のPayPalを創業(後に、eBay社に約2,000億円で売却)した起業家としても有名です。どれだけスゴいのかという、まずはあの有名な経済誌フォーチュンとフォーブスが発表するランキングで見てみたいと思います。
2013最優秀ビジネスパーソンランキング - フォーチュン誌
- 1位 イーロン・マスク/テスラCEO、スペースX CEO、ソーラーシティ会長
- 2位 物言う投資家
- 3位 馬化騰/テンセント共同創業者兼CEO
- 4位 アンジェラ・アーレンツ/バーバリーCEO
- 5位 リード・ヘイスティングス/ネットフリックスCEO、ジェフ・ビューケス/タイム・ワーナーCEO
- 6位 ジェフ・ベゾス/アマゾン創業者兼CEO
- 7位 豊田章男/トヨタCEO
- 8位 ラリー・ペイジ/グーグル創業者兼CEO
- 9位 ウォーレン・バフェット/バークシャー・ハサウェイCEO
- 10位 マリッサ・メイヤー/ヤフーCEO
世界影響力番付 - フォーブス誌
- 1位 ウラジーミル・プーチン(ロシア大統領)
- 2位 バラク・オバマ(米国大統領)
- 3位 習近平(中国国家主席)
- 4位 フランシスコ(ローマ教皇)
- 5位 アンゲラ・メルケル(ドイツ首相)
- 6位 ビル・ゲイツ(マイクロソフト共同創業者・会長)
- 7位 ベン・バーナンキ(FRB議長)
- 8位 アブドゥッラー・ビン・アブドゥルアズィーズ(サウジアラビア国王)
- 9位 マリオ・ドラギ(欧州中央銀行総裁)
- 10位 マイケル・デューク(ウォルマートCEO)
- 24位 マーク・ザッカーバーグ(フェースブックCEO)
- 39位 黒田東彦(日本銀行総裁)
- 44位 豊田章男(トヨタ自動車社長)
- 45位 孫正義(ソフトバンクグループ創業者)
- 46位 金正恩(北朝鮮最高指導者)
- 47位 イーロン・マスク(スペースX社CEO,テスラモーターズCEO)
- 57位 安倍晋三(日本首相)
世界ビジネスパーソンランキングでは堂々の1位。全世界影響力のある人部門では47位と、ともにそうそうたる面子のなかにランクイン。北朝鮮の金正恩の次点につけてくるあたりただ者ではありません。イーロン・マスクのことを知らなくても、これだけでなんとなくスゴそうな人というのが伝わってきます。
テスラモーターズの規模を時価総額でみる
そのイーロン・マスク率いるテスラモーターズですが、いま現在どれくらいの規模の会社なのかというと、企業の時価総額で比べてみるとイメージしやすいかもしれません。テスラモーターズの時価総額は350億ドル(約3兆7,000万円)[2014年9月現在]となっています。他に比較のためいくつか代表的な企業をピックアップしました。
時価総額[2014年9月現在]
- アップル(62兆円 / アメリカ)
- トヨタ(20兆9,000億円 / 日本)
- フォルクスワーゲン(11兆7,000億円 / ドイツ)
- BMW(7兆2,000億円 / ドイツ)
- ホンダ(6兆5,000億円 / 日本)
- フォード(6兆1,000億円 / アメリカ)
- GM(5兆6,000億円 / アメリカ)
- 日産自動車(4兆6,000億円 / 日本)
- セブンアンドアイ(約3兆7,000億円)
- 武田薬品工業(約3兆7,000億円)
- テスラモーターズ(約3兆7,000億円 / アメリカ)
- アウディ(3兆5,000億円 / ドイツ)
- ルノー(2兆9,000億円 / フランス)
- パナソニック (3兆2,000億円)
- ソニー(2兆1,000億円)
- ズズキ(1兆9,000億円 / 日本)
世界でもっとも時価総額が高い企業がアップルで62兆円。テスラは、2003年の創業からわずか10年ですでに、コンビニ最大手セブンイレブンや、製薬会社最大手の武田薬品と肩を並べる時価総額を有しています。恐ろしい成長スピードです。加えて、テスラが製造・販売しているのは電気自動車オンリーですので、それでこの時価総額というのは驚異的で、他メーカーに比べてその将来性が大きく期待されている企業であり、次世代の自動車エネルギーとして「電気」がもっとも有力視されている証拠です。いまのまま順調に進めば、同じ自動車業界では日産や米No.1フォードの時価総額を抜き去るのも時間の問題で、成長率からすれば近い将来トヨタに肉薄していく可能性すらあります。とうの昔にルノー、フィアットを抜き去り、つい最近にはアウディも抜いてしまいました。
株価もここ数年で一気に伸びました。右肩上がりでまだまだ上がるといわれてます。過去3年の時価総額の増加率でいえばテスラモーターズは増加率1250%・・でダントツのトップ。2位は日本の富士重工業(スバル)で373%増、テスラの伸び率は抜きん出ています。アメリカのシリコンバレーベンチャーらしく、爆発的な成長を遂げている企業のひとつとなります。
ということで今回は以上です。知れば知るほどにテスラやイーロン・マスクについて興味が湧いてくるので、もっと調べてお伝えしようと思います。次回は、テスラやイーロン・マスクについて、もう一歩踏み込んだ内容で特集していきたいと思います。それではまた次回!