ジュネーブ・モーターショー2015 『大注目の7車種』
ジュネーブ・モーターショーとは
概要
正式名称はサロン・アンテルナショナル・ド・ロト (Salon International de l'Auto) 、通称ジュネーヴ・モーターショーで、ヨーロッパで毎年開催される唯一のモーターショーがジュネーブ・モーターショーです。東京(日本)、デトロイト(アメリカ)、パリ(フランス)、フランクフルト(ドイツ)、ジュネーブ(スイス)を世界5大モーターショーと呼びます。今年のジュネーブ・モーターショーは、2015年は3月5日~15日の開催となります。
ジュネーブ・モーターショー 最大の特徴
スイスは「永世中立国」でありますが、自動車の世界においてもスイスという国は「永世中立国」で、スイスには自動車生産工場がひとつもありません。そのため、通常であればモーターショーの開催国であるメーカーがブースの広さなど、優遇されることが多いなか、スイスのジュネーブモーターショーではそれがありません。公平に自社の自動車をアピールできるというのがこのジュネーブモーターショーの特徴のひとつになります。
ジュネーブ・モーターショー15 『注目の7車種』
ジュネーブモーターショーの開催は2015年3月からですので、まだ1ヶ月先です。そのため、詳細な情報はまだ少ないのですが、現時点での情報をもとに、気になる注目の車種を7つピックアップしてみました。以下にご紹介致します。
1. NSX
- メーカー
- ホンダ(Honda Motor Co., Ltd)
- 概要
- 新型NSXは2015年1月12日、海外向け高級車ブランドであるアキュラの出展で米国で開幕したデトロイトモーターショー15で発表。ジュネーブモーターショー15では、エンブレムがアキュラの「A」から、ホンダの「H」に変わった新型NSXとしてプレミア予定。
2. カール(KARL)
- メーカー
- オペル(Adam Opel AG)
- 概要
- アメリカ最大手、GMの欧州部門のオペルは新型車の『カール』(KARL)をジュネーブモーターショー15で初公開と発表。オペルの入門コンパクトカーの位置付けで、2015年夏、欧州で発売予定。価格については、1万ユーロ(約148万円)を切る計画としている。
3. アテンザ
- メーカー
- マツダ(MAZDA Motor Corporation)
- 概要
- マツダの欧州法人であるマツダモーターヨーロッパはジュネーブモーターショー15において、『マツダ6』(日本名:『アテンザ』)の2015年モデルを、欧州初公開すると発表。
4. スペルブ(SUPERB)
- メーカー
- シュコダ(Škoda auto a.s.) - フォルクスワーゲングループ
- 概要
- チェコに本拠を置くシュコダがジュネーブモーターショー15でワールドプレミアする新型『スペルブ』(SUPERB)の予告スケッチを公開。シュコダの最上級車に位置付けられる。現在、開発の最終段階。
5. コンパクトSUV-PHEV(名称未定)
- メーカー
- 三菱自動車(MITSUBISHI MOTORS)
- 概要
- 三菱自動車は、ジュネーブモーターショー15にてコンパクトSUVのコンセプトカーを参考出品し、世界初披露すると発表。 同社独自の次世代先進技術「@earth TECHNOLOGY(アット・アース・テクノロジー)」を搭載したPHEV。プラグインハイブリッドとしてはトップクラスの低CO2排出量を実現。電気とガソリン両方で走る自動車なので、電気のみでの航続距離がどの程度になるのか非常に気になるところ。
6. Golf GTD Variant
- メーカー
- フォルクスワーゲン(Volkswagen AG)
- 概要
- ドイツVolkswagen社は、ジュネーブモーターショー15にて「Golf GTD Variant」を初公開する。ドイツではすでに予約注文の受付を開始。価格は3万1975ユーロ(約427万円)から。燃料消費量は22.7km/L(暫定値)。
7. Budii
- メーカー
- リンスピード
- 概要
- スイスのリンスピード社はジュネーブモーターショー15にてコンセプトカー『Budii』を出品すると発表。同社は、エンジニアリング会社で主にドイツ車のチューニングが得意。毎年ジュネーブモーターショーに斬新なコンセプトカーを出品している。今回は、自動運転車(ロボットカー)を提案したコンセプトカー。前回は、テスラモーターズのEV、『モデルS』をベースにしていた。Budiiの詳細はまだ明らかではないが、予告スケッチを2点公開。
まとめ
以上、ジュネーブ・モーターショーでの注目の自動車7選でした。まだまだこれから注目すべき自動車は発表されてくると思いますが、やはり注目のひとつは「自動運転車」(ロボットカー)。IT業界最大手の米Google社も参入してくるのではないかと言われていますが、「EV」「PEHV」「FCV」などを含めた未来の自動車の主導権争いもモーターショーをみるひとつの楽しみになるのではないでしょうか。三菱に関しては、コンセプトカーもいいですが、市場投入できるような自動車を早く発表して欲しいものです...。
兵庫三菱編集局 ライター
一部の画像は、自動車総合情報サイトである『レスポンス』様より画像を使用させていただいております。